センスある、センスない、で自分の限界を決めるのはもうやめよう

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こんにちは、@bakikomanバキ子です。

仕事をしていてよく聞く言葉のひとつに、

「俺センスないから、あと任せるな!」

的なものがあります。

皆さんも耳にしませんか?

とくにプレゼン資料や商材を作るときなんかに

よく社内で聞こえてくるタームです。

店舗運営なんかだと、

ポップの作成や商品のレイアウトの場面でもよく見かけます。

このセリフ、管理職の人が発するのはいいと思います、別に。

下に任せて成長させようという意図があるのかも知れません。

でも若いうちから

同期や後輩に発する言葉ではありませんね。

もうその時点で負けを認めてしまっている。

自分の苦手分野から逃げるための免罪符のように

「自分はセンス無い」と言っているのです。

確かにセンスがいい/ 悪いというのはあります。

営業トークひとつをとっても、だいぶ個人差があります。

新人でも信頼感のあるいい受け答えをするな、という人もいますし、

ベテランなのにたどたどしいしゃべりで

「どっか具合悪いんですか?」

と言いたくなる人もいます。

 そういうハタから観察できる面だけみていると、単純に

「この人センスがいいなぁ/悪いなぁ」

なんてつい思いがちですが・・・・

でもね、よく考えてくださいよ。

「センス」って、インプット/アウトプットを繰り返して

自分で育てるものなんじゃないんですか?

だって、はじめからセンスのある人、います?

経験して学んでトライ&エラーで最適化されていくものだと

理解していましたが?

センスのいい人というのは、私たちが知らないだけで、

影の努力をしているのです。

どうも、

「センス」=「持って生まれた才能」

と勘違いしている人が多いような気がします。

センスを先天的に神様が与えてくれるラッキー能力とか

思っているんでしょうかね?

「センス」というのは

日々の積み重ねで磨かれていくものです。

いっぱいインプットすればいい。

いっぱい練習すればいい。

すればするほどセンスは磨かれます。スキルは磨かれます。

人気ブログ「おもロジカル」のとっしゃんさんが

優しくわかりやすく、このことについて語ってくれています。

どうも、お坊さんジャグラーのとっしゃん(@tossyan753)です。 ジャグラーあるあるだと思いますが、公園

これすごく的を射てると思います。

「好きこそものの上手なれ」という言葉は

まさにこういうことなんだなぁ。

もちろん高い次元には

「持って生まれた才能」としか説明できない凄い人たちは居ます。

でも私たちが普段の仕事や生活で取り扱っているイベントにおいて、

そんな飛び抜けたセンスは必要ありません。

努力して磨いた叩き上げのセンス、もしくは模倣で十分通用するのです。

自分にはセンスがない、とすぐにあきらめる前に、

(そしてすぐ他人に押し付ける前に)

ちゃんとそれなりの努力をしたの?

と言いたい。

今回はそんな話をしてみたいと思います。




センスを感じる人の特徴

友人・知人・同僚などを見渡してみて、

漠然と「この人はセンスあるな」と感じる人には共通する点があります。

何かに深くハマった経験」

あるいは

「何かをやり遂げた経験」

を持っている人が多い。

多分、なんでも構わないんでしょうね。

「部活を一生懸命やってきた」とか、

「たくさん恋をしてきた」とか、

「イベント運営がんばっている」とか、

「アニメ超詳しい」とかでもいい。

どんな経験でもいいから、何かに深く長くコミットしたことのある人は、

それぞれの個性的なセンスを持っています。

自分なりの哲学を持っている、と言ってもいいかもしれません。

だから自然と洗練されたスキル、

あるいは「了見」を身に着けていることが多い。

そんな風に感じます。

その自分のセンスをほかのことにも流用できるから、

仕事を出来る人が多い。

センスの身に着け方を無意識のうちに

学習しているのかも知れません。

センスを感じない人の特徴

あまりセンスを感じない人というのは、そういうハマる経験や継続する体験を

それほど積んでいないんじゃないかと思います。

していたとしても、

それが行動規範に影響するほど沁みついていないのでしょう。

ハマり方が足りないとでもいうか。

だって普通に考えても、

ただのんべんだらりと日々を過ごしているだけでは

センスが磨かれる感じがしませんものね。

センスを磨くには蓄積が不可欠

分かりやすい例は、

バスケットボールのレイアップシュートかも知れません。

そう、スラムダンクで桜木花道が必死に練習する「庶民シュート」。

あれってバスケ経験者じゃなくても、

練習すれば誰でもできるようになります。

私でもできるようになりましたから。

桜木君がそうだったように、コツを掴めば

あとは反復して体に憶えこませるだけ。

練習はいっぱいしますよ。

でも何度も練習するうちに、だんだんと玄人っぽいフォームになるし、

シュートもバンバン入るようになるんですよ、不思議なことに。

「なるほど、こうやって一つ一つスキルを身に着けて、

バスケット選手というのは出来上がっていくんだな」

と実感しました。

運動音痴の私でも、夫の指導の下、必至に練習したら入るようになりましたよ。

いやほんとに。

絵が上手い人の共通点

別の例を挙げてみます。

私の友人・知人に少数ながら絵やイラストの上手な人がいます。

漫画の同人活動をしたり、イベントのチラシを書いたり、

みんな見事なスキルをお持ちです。

彼女達を見ていて思うことは、

「息をするように絵を書くなぁ」

ということです。

例えばスタバなんかで2人でお茶をしているとします。

たまに会ってお互いの近況なんかを話したりしますが、

気がつくとその友人はノートを取り出して

なにやらイタズラ描きを始めている。

覗いてみるとそのイタズラ描きは、私の後ろにいるおじいさんだったり、

イケメンサラリーマンだったりします。

その間、私との会話は途絶えていません。

シームレスに絵を書いているのです。

ときどき、描きあがった似顔絵を見て、

二人で「似てるー」と笑いあいます。

見慣れた風景ではあるのですが、いつも「凄いなぁ」と思います。

彼女達に共通しているのは、

・すぐに手を動かすクセがついている

・人やモノを観察するクセがついている

ということ。

「絵を描く」という行為が生活の一部に組み込まれているんですね。

だから暇さえあればペンを手に取り、絵の訓練を始めるのです。

そうした日常の蓄積で技術が向上している。

彼女達にとっては訓練でもなんでもなくてただの「遊び」なんでしょうけど。

私も多少は実感があるのですが、絵は描けば描くほど上手くなります。

問題は描き続けられるかどうか、

持続できるかどうか、です。

私も含めて大抵の人は、「まあいいか」と絵を途中で投げ出します。

「どうせプロになれるわけじゃないし・・・・」

とか、

「ほかにもっとやるべきことがあるんじゃないか」

とかそういう余計なことを考えて、日々の訓練をやめてしまう。

今考えれば、それは間違いでしたね。

一日1カット、30分でもいいから絵を続けていれば、

たぶん私もそれなりのイラストが描けるようになっていたかも知れません。

でも面倒くさいから、やらなくなってしまった。

私の意志が弱かったのもありますが、なによりも、

そういう努力の手順、プロセス知らなかったからです。

身に着けたいセンスを日常に取り入れよう

例えばファッションセンスを向上する方法。

いちばんカンタンなのは、

自分の好きな「ファッション雑誌」を毎日眺めることです。

そして好きな服を着ている自分をイメージする。

その繰り返しで、女性は自然と

ファッションセンスを磨いているわけですよ。

ファッションが好きなら楽しいし、難しくないですからね。

結局のところ、日常的に「繰り返す」「数をこなす」ことでしか

センスは向上しないんですね。

このように、継続できるかどうかは

「一生懸命、歯を食いしばってやる」

というイメージよりも、

「日常の一部にする、ルーチンにする」

というイメージのほうが、

長続きするんじゃないかと思います。

学校の毎日の部活って、つまりはそういう意味があるんですね。

部活動ってあまり好きじゃなかったけど、

あれはあれで訓練の場であったわけです。

仕事をルーチン化するとセンスは磨かれる

会社での仕事の場合はどうでしょう。

私はここでもシステムは同じだと考えます。

ある1つの仕事がある。

プロセスを見通してから、一度やってみる。

一度目はそううまくは行きません。

でも二度、三度と繰り返すうちに、

同じ箇所ではつまずかなくなりますよね。

これは学習して、センスを磨いているからです。

たぶん重要なのは、作業と思考の反復です。繰り返すことです。

何度も繰り返すことで、手順や思考のスピードは向上します。

向上するとともに、だんだんと自分なりのアイデアが生まれます。

「もっとこうしたほうがいいんじゃないか」

「もっと効率的にやるにはどうすればいいんだろう?」

これは反復作業をしなければ絶対に出てこない視点ですよね。

カンの鋭い人はこの反復を短縮して技術を身につけられますが、

その分仕事が粗い人が多い(;^ω^)

長い目で見ると、きちんと愚直な反復を続けられる人のほうが

大成するような気がします。

最後に

もう一度繰り返しますが、

「センス」は自分で磨くものです。

たいていのスキルは、ある程度までなら、自分で磨いていけます。

それ以上の技術やセンスを身に着けたいと思うのであれば

もっと別の方策も必要でしょうが、

まずは自分の頭と体を使ってやってみる。

結局はそれがいちばん近道かもしれません。

「俺、センス無いから」といって逃げ回っているあなた。

そういのもうやめにして、

ちょっとだけ努力してみませんか?