「ミステリアスな女」になるための12のイメージ戦略

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こんにちは、バキ子@bakikomanです。

先日、お昼にAMラジオを聴いていると、

とある主婦の方からの投稿が読み上げられました。

ラジオのDJ:

「さあ、続きましてはラジオネーム『ミステリアスな女』さんからのお便りです」

投稿の内容はよくある身近な家族ネタで、お昼にふさわしいほっこりした話題。

確か自分の旦那様がお弁当箱と間違えて

息子の『上靴入れ』を持って行ってしまった、

という話でした。

いかにもありそうだし、面白いですよね。

私もクスクス笑いました。

ところが、それから時間が経つにつれて、

この『ミステリアスな女』というラジオネームが

だんだん気になってきました。

『ミステリアスな女』・・・・『ミステリアスな女』

どういうことなんだ?

状況が見えないぞ。

「私ってミステリアスな女なの」

と自らアピールしているのか?

あるいは誰かに

「君ってやつはまったくミステリアスな女だね!」

とでも言われているのか?

いずれにせよ

オメすげーな!

と言わざるを得ません。

そうです。私はラジオネーム『ミステリアスな女』さんが、

自らをもって『ミステリアスな女』と名乗る

の図太さとメンタルの強さに敬服しているのです。

『ミステリアスな女』というのは

ある意味『美人』や『いい女』を上回る最上級の女の称号なのです。

なぜかって?

古今東西、フィクションの世界では『ミステリアスな女』というのは

ある種の象徴なのです、比喩なのです、世界の秘密なのです。

なにより、『ミステリアスな女』は美しくなければいけない。

絵にならないといけない。

絵になることは『ミステリアスな女』の前提条件であるのです。

昔から文学や映画に登場する『ミステリアスな女』は、

絶世の美女か、シックでいい女と相場が決まっています。

でないと物語として成り立たない。

ブスでミステリアスな女ではどうにも締まりが悪いじゃありませんか?

ていうか

ブスでミステリアスな女はそのままずっとブスでミステリアスなままです。

そこのミステリーはきっと永遠に解き明かされないでしょう。

以上のように、『ミステリアスな女』になるのはとんでもなく敷居が高いのです。

『ミステリアスな女』と名乗ったからには

それ相応に女としての自信を持っている証拠なのです。

おお恐ろしい!

チキンハートな私には

「私ってミステリアスな女なの」と自己アピールする勇気もないし、

近くに「君ってミステリアスだね」と言ってくれる男もいません。

同じくチキンな夫がいるのみです。

ちなみに夫は「肉はチキンに限る」と言い切るほどのチキン野郎いや鶏肉好き。

やられたぁ・・・・

女として完全に上をいかれた。

負けた感がすごい。

でも・・・・でも・・・・

私だってミステリアスになりたい。

私だってミステリアスになりたい!




『ミステリアスな女』への燃え上がる嫉妬心

そうこうしている内に、

私の中に『ミステリアスな女』さんへの

嫉妬にも似た心情が芽生えました。

過度な憧れは醜い嫉妬へと姿を変えるのが世の常。

・・・・彼女にアラは無いだろうか?

ブラックなバキ子のお出ましです。

「本当にミステリアスなのか?」

「だとしたら具体的にどのへんがミステリアスなのか?」

「お昼のラジオのペンネームにしてはミステリアスが過ぎますぞ?」

という至極まっとうな疑問・いちゃもんをひねり出しました。

いいぞバキ子、なかなかいいとこ突いてる。

もっと、もっとだ!

彼女は虚勢を張っているはずだ

さらに

「彼女はどのような心の変遷をたどって、

このラジオネームを我が物にしようと思ったのか?」

という根源的な問いが浮き上がってきたのです。

まてよ、冷静に考えて、自分から「ミステリアスです」と

名乗ること自体、すでに怪しいのではないか?

「・・・・彼女は虚勢を張っているのではないか?」

『ミステリアスな女』の化けの皮を剥ぐ

これは嫉妬に狂った私のまったくの憶測ですが、

おそらくラジオネーム『ミステリアスな女』さんは、

普段まったくミステリアスな生活を送ってはいないのです。

旦那様やお子様の世話を焼き、

私と同じように家事全般をこなし、スーパーに買い物に行き、

マグロの解体ショーを目撃して「中落ち」や「ほほ肉」をゲットしようと

もみくちゃになっているのでしょう。

(まあ私がよくやっているだけですが)

 なにかと忙しい主婦業をこなして、午後にちょっと一息。

コーヒーを淹れてダイニング・テーブルに座ります。

大好きな趣味のラジオを着け、スマホを手にとり、ラジオ投稿の準備。

その瞬間、彼女は一瞬だけ『ミステリアスな女』に変身するのです。

「・・・・私、今、ミステリアス・・・・」

うん、責められないね!

ささやかな趣味の話だったね!

ここまで妄想して、私の嫉妬の炎はやっと鎮火しました。

なんならお友達になれそうだわ。

『ミステリアスな女』になるための条件

それはそれとして、

『ミステリアスな女』になるにはどうすればいいのでしょう?

私は考えます。

『ミステリアスな女』になるための条件とは?

『ミステリアスな女』は基本的に孤独でなければいけない。

『ミステリアスな女』は「どこか影がある」感じが望ましい。

『ミステリアスな女』は落ち着いたユーモアを好む。

たぶん、このあたりを押さえたキャラクター像でいくのが肝要と思われます。

『ミステリアスな女』の具体的な12のイメージ

次に、具体的なイメージを思い浮かべてみましょう。

① 基本的に青、またはダークブルーの服を着ている

② 髪は黒髪、軽めのパーマ、化粧はいつも控えめである

③ バーのカウンターで一人、海外のミステリー小説を読んでいる

④ バーで声をかけられても誘いには乗らない

⑤ バーのマスターとは古い馴染みである

⑥ ジン・ライムを好んで飲んでいる

⑦ 雑談には応じるが、自分の話はほとんどしないで人の話を聞く

⑧ 唯一、飼い猫の話だけは控えめにする

⑨ 「男はもうこりごりよ」が口癖である

⑩ ときに悲しげに笑う

⑪ どうやら離婚歴があるようだ

⑫ いつも決まった時間に店を後にする

あれ?なんか書いてるうちに

鼻もちならない女がイメージされてきたぞ?

バブルの化身か!?

ていうかあたしお酒飲めないし。

おしゃれなバーなんて行ったことね―し!

ダメだこりゃ!

『ミステリアスな女』は村上春樹に学ぼう

どうやら私は『ミステリアスな女』にはなれそうもありません。

きっと冒頭の『ミス女』さんもこういう女ではないに違いない。

私の理想の『ミステリアスな女』はフィクションの中に求めようと思います。

一番イメージが近いのは村上春樹の長編小説

「国境の南、太陽の西」

に出てくる『島本さん』でしょう。

この小説の重要人物である『島本さん』は

『シックでミステリアスないい女』の見本です。

『ミステリアスな女』を目指したい人は是非読みましょう。

きっとシックで思わせぶりな大人の女の勉強になります。

大事なのは「徹底的に男を焦らす」ことのようです。

男の人って、こういう女に憧れるんですねぇ・・・・

私がラジオネームをつけるなら

ところで私がラジオネームをつけるとしたら何にしようかな、と考えました。

『旦那はチキンボーイ』というのはどうだろう。

なかなか可愛いんじゃないだろうか。

ラジオのDJ:

「さあ、続きましてはラジオネーム『旦那はチキンボーイ』さんからのお便りです」

うん、しっくりくる。

お昼のAMにしっくりくる。

デビューするときはこれにしよう。