【遠藤 浩輝】という漫画家を好きか嫌いか未だに分からない件

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こんにちは、まんが大好きバキ子@bakikomanです。

突然ですが漫画家の

遠藤浩輝先生

をご存知でしょうか?

絵柄が尋常じゃないほど美しい、スゴイ漫画家さんです。

絵は文句なしにカッコいいんです。

講談社の漫画雑誌

アフタヌーン・イブニング

の読者ならばお馴染みかも知れませんが、

ひと通りwikipediaから引用させていただきます。

遠藤 浩輝(えんどう ひろき、男性、1970年 – )は、日本漫画家秋田県出身。武蔵野美術大学造形学部油絵科卒(大学院中退)。既婚で一女あり。代表作に『EDEN』など。

在学中の1995年、初めて描いた作品「カラスと少女とヤクザ」がアフタヌーン四季賞秋のコンテストで四季賞に入賞し、漫画家としてデビュー。続く冬のコンテストで「きっとかわいい女の子だから」により四季大賞を受賞。この2作品は『月刊アフタヌーン』に2号連続で掲載されている。

その後読み切り作品「プラットホーム」、「神様なんて信じていない僕らのために」を経て、1997年より同誌にてSF長編「EDEN」の連載を開始。2008年8月号の最終話まで10年を超える長期連載となった。 (2009年星雲賞コミック部門にノミネート)

代表作は上記の「EDEN 」と本格格闘漫画「オールラウンダー廻 」。

この漫画家さんはEDENの連載が始まった当初から、

なんだかんだでずっと読んでしまっているんですが・・・・

正直、いまだに

好きなのか嫌いなのか、

自分でもよくわからない

漫画家さんです。

 




愛憎入り乱れてモヤモヤしちゃう遠藤浩輝の漫画

私は作品の好き・嫌いはかなりハッキリしているほうです。

好きな作品は誰かと共有したいし、

嫌いなものはきっぱりと無視します。

このブログでも一応、方針というか基本ポリシーみたいなものはありまして、漫画やアニメ、小説なんかをレビューするときは「作品の悪口はなるべく言わない」ことにしています。

あれはダメ、これは嫌い、

というのはとても簡単だし文章にし易いんですが、

そこからは何も生まれません。

わざと悪く言ってこき下ろすブログ記事なんかもありますけど、読んでいてあんまり気持ちのいいものじゃないんですよね。好みの問題かもしれませんが。

でも遠藤浩輝の作品はちょっと特殊。

愛憎入り乱れるというか、

強烈に好きな部分があるからこそ、

ちょっと注文もしたくなる。

絵は120パーセント好みなんです!

   

特にEDEN はSF要素満載で、カッコいいハイテク兵器なんかも出てくるし、麻薬カルテルや傭兵部隊などの設定もリアルでゾクゾクします。

触手っぽい配線や背景、キャラクター、兵器の書き込み具合も

超絶美しい。

でも、なんか胸を張って「好き!」って言えないんですよね。

(;^ω^)

これが何故なのか、まったくわからなかったんですよ。

でも最近は、少し分析する言葉が自分の中から出てきたので書いてみます。

「EDEN」は感情移入しづらい

EDEN に関しては、ずっと読んでいても

キャラクターへの感情移入がイマイチできず

モヤモヤしたままラストまで読み終えました。

(絵も世界観も好きなんで、結果読んじゃうんですけどね・・・・)

EDEN の正直な感想を言います。

もっとベタに

感動したかったな!

ちょっと演出ひねり過ぎだろ、って思いました。

感情的な表現を極力排除してクールな作品にはなっているのですが、いまいちキャラクターの心情が伝わってこないんですよね。

例えば、ゴルゴ13 なんかも超クールな作風ですが、

ゴルゴの無表情の中にも

こちらに伝わってくる

熱いものはありますよね?

目線とか、吹き出しの「・・・・」の中に、

読者はゴルゴの感情を読み取ることができます。

でもEDENにはイマイチそれが無い。

激しい戦闘シーンや暴力描写、性描写がたくさん出てきても、どうもクールで客観的に見えてしまう。

絵が綺麗すぎるせいなのかな・・・・

かと言って漫画は上手だし、キメるシーンはちゃんとキメてくる。

どっちなんだよ!?ともどかしくなるわけです。

面白いのか?これ面白いのか?

私、なんでずっと読んでんだ?

と自問自答してしまうEDEN との長い付き合いでした。

ほんと絵はスゴイの一言。

ワザと読者を突き放すことで作品を相対化し、

リアリティを高めようとしているようにも見えます。

でもねぇ・・・・

娯楽作品なんだから、

もっと読者に歩み寄ってくれてもいいんじゃない?

と言いたくなる。

もっと分かりやすいナマの感情を

作品にぶつけて欲しい。

そんな風に感じました。

演出センスが光る作品もある

でも演出センスが無いわけではなくて、例えば中編作品の

「きっとかわいい女の子だから」

「神様なんて信じていない僕らのために」

なんかはとてもいい作品だと感じました。

あれは繰り返し読んでしまう。

「短編集1」に収録されてます。

そしてEDENでも最初のエピソードは良くできている。

(エノア、ハナ、レインの小世界)

美しい短編映画みたいでしたね。

オールラウンダー廻(めぐる)は良作

EDEN の次の長期連載、オールラウンダー廻はなかなか良作でした。

全19巻。

本格的な格闘漫画で、打撃だけでなくサブミッションあり、寝技ありの総合格闘技をここまで真正面から描いたのは画期的だったと思います。

試合のシーンは本当にリアルで見ごたえがある!

文句無いです。

でもね、

この人の絵の凄さが十分に生かされているかというと、

そうではないと思います。

EDENでもう全力出し切った感じなんでしょうか。

もっとこう、なんというか・・・・

絵が凄い分だけ、私(読者側)のハードルが上がりまくってるんでしょうね。

あの絵なら、もっとすごい傑作が描けるんじゃないかって!

わがままな読者ですみません・・・・

新作「ソフトメタルヴァンパイア」に期待大!

そんな感じで私をヤキモキさせてくれる遠藤先生ですが、三度、長期連載の予感がする新作がスタートしました!今回は期待大!

タイトルはソフトメタルヴァンパイア」。

ことばの意味はよくわからんが、とにかく自身ありそう。

きっと壮大な構想を練っていたんでしょうね!

人間の時代は終わり、世界は吸血族に支配されていた。人間の少女ミイカは16歳になった日、少年・アランと出会う。その後、突如襲いくる吸血族の無慈悲な無人機械。そこで彼女は吸血族の持つ恐るべき能力「元素使い」を知る!『EDEN』『オールラウンダー廻』の遠藤浩輝が放つ、「ネオ・セカイ系ダークファンタジー」ここに開幕!

一巻を読了しましたが、絵柄も内容も少し読者フレンドリーというか、硬派な印象が抜けてソフトになっています。女の子は相変わらず可愛い。

ダークファンタジーと銘打っただけあって、なかなかグロい展開がありそうです。

まだ「すっげぇ面白い!」とは言えない感じですけど、これからの展開に期待。

これが遠藤 浩輝の大ヒット作品になることを願っています!

ていうか買うから!買うから

「これだ!」

っていうくらい、ごっつ面白いのお願いします!

そうしたら素直にファンだって言えるんだけどなぁ・・・・

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コメント

  1. 継雄 より:

     イブニングは月刊誌じゃなくて月2回刊ですよ〜。

     僕はEDENが大好きでした。何度も何度も読み返しました。何度読んでも色褪せることのない珠玉の作品だと思っています。

     特に7〜8巻のエリヤが悪の道に染まっていく過程と15〜16巻にかけての世界が荒廃していく展開が好きでした。その中でも、幼き日のロジーがゲリラに洗脳されて父親を銃殺していた場面が衝撃的でゾッしました。軽く100回は読み返してますがこの場面は読み返す度に何度もゾッとします。個人的にはここが一番残酷な場面だと思います。

     EDENの最終話が早く読みたい余りに、2:00頃家を抜け出してアフタヌーン8月号を買いに走りました。

     予想はしていましたが、エノアも死んでしまい、あっけないラストで物悲しくなりました。エリヤが完全に蚊帳の外なのも切なかったです。仮にエリヤが終盤の展開に絡んでいたとしても、所詮は素人よりは腕が立つ程度のアマチュアだし、生き残れないと思うので仕方がないのかもしれませんが、少年時代のエリヤは本当にカッコよかっただけに残念です。

     主人公?が薬中になってフェードアウトする漫画はEDENくらいのものだと思います。・・・いい悪いも含めてこんな面白い漫画、他にはないと個人的に思っています。

     それから半年後、イブニングでオールラウンダー廻の連載が始まった時は本当に嬉しかったです。これからは隔週で遠藤浩輝の漫画が読めるんだ‼と狂喜乱舞しました。

     第1〜2話を読むと、エリヤにそっくりな主人公とケンジ(タカシ)にそっくりな親友が出てきて、タカシの父親がヤクザに殺されて、父親を殺された復讐のためにヤクザに掴みかかるも、返り討ちにあう展開だったので、

     オイオイ、まんまケンジと大佐じゃん!これはこのヤクザが「俺を憎め、それがお前の力になる・・・」みたいなことを言ってタカシを連れてエリートに鍛え上げるんだろうな〜と思って読んでみると、

     「俺を殺したかったら、強くなって東京に来い!」と言い残して去って行きました。・・・ハァ⁉そこはケンジ(タカシ)を連れて行くんじゃないのか!今度の大佐(ヤクザ)は放任主義かよ⁉・・・と思いました。

     それから少し話が進んで、大佐(ヤクザ)が出てきたと思ったら刑務所内で後ろから鋭利な刃物で刺されて死亡してしまいました。・・・た、大佐ぁーーーーー⁉アッサリ死んじゃったよ⁉死に方まで大佐と同じ(後ろからケルビムに刺された)ですが問題なのは、ケンジ(タカシ)はまだ大佐に鍛えてもらっていないということです。

     真相を知って、叔父に詰め寄るケンジ(タカシ)でしたが、「親父と一緒でボンクラかよ」と絶対視している肉親を侮辱されて殴りかかろうとするも返り討ちにあい、「な~んだ、お前イザとなったら弱いんじゃん」と巻前に見下された後、高級マンションに訪れて小蘭にそっくり(若い頃のソフィアにも似てます)な美女に擦り寄って「俺は親父の仇を討ったらこの世から消えてなくなろうと思っていた」と言ってた辺りが本当にケンジにしか見えませんでしたね。きっとタカシはケンジのご先祖様なんだろうな〜って思いましたよ。

     思えば、EDENではソフィアと大佐を失って独り立ちすることになったケンジのその後は描かれることがなかったので、オールラウンダー廻ではケンジ(タカシ)が独り立ちしていく姿を描こうとしているんだ!・・・たとえ舞台が現代の日本になっても、遠藤浩輝が描くものは変わらない‼・・・と思っていたのですが、違ったみたいでした。

     3巻のタカシの活躍はEDENのようなノリでとても楽しめました。しかし、廻のパートがなんかフツーの青春格闘漫画って感じで、EDENとは別物だと思いました。

     コミカルな描写が増え過ぎているのが気になりました。EDENでも所々にギャグシーンがありましたけど、あれはEDENの世界があまりにも重かったので空気を和ませる意味があって良かったのですが、オールラウンダー廻はそうではありません。ギャグシーンの連続でゆる過ぎる印象が強かったのが個人的にあまりよくありませんでした。

     タカシとその叔父も全然出てこなくなって正直退屈していたのですが、8〜10巻にかけての室井さんが義理の父親に虐待されていた場面が描かれた時に、これでこそ遠藤浩輝だ‼と思いましたよ。

     当時、2chでも時々EDENの頃のような鬱展開が書き込まれることがあり、その度に、遠藤浩輝にそういう展開を期待しているのは僕だけではないのだな!と思ったものでした。

     結局、オールラウンダー廻は7年も続いたのに、EDENほど愛せる作品にはならなかったのが残念でした。

     ソフトメタルヴァンパイアは久々のSFで期待できる所もあるのですが、EDENほどキャラクターの描写が深くない所や、中途半端に少年漫画みたいな設定だったり、オールラウンダー廻と同系統のギャグが目立ったり、と何だかイマイチというのが現在の率直な感想です。まだ始まったばかりだから結論を出すには早いかもしれませんが、個人的にはEDENのようなリアル路線でシリアスな漫画を描いてもらいたいな〜と思ってます。

     長文ですが、最後まで読んで頂けると嬉しいです。ありがとうございました。
     

    • wizard1993 より:

      継雄さん、長文コメントありがとうございます!興味深く拝読しました。いや、私もEDENは好きなんですよ。
      ただもう少しホットな感動シーンが欲しいなぁ、と思ってしまうんですよね。エリヤの後半のフェードアウトっぷりとかリアル過ぎて、漫画としての救いが無いよなぁ、って感じてしまうんですよね。ほんと悲しい。重要人物だと思ったらさっさと死んじゃうし、フィクショナリーに捉えると「え、このキャラここで死ぬ意味あった?」とか思ってしまう場面もありました。もちろんリアル(世界の真実)を追求することがEDENの真骨頂だし、他の漫画と一線を画している素晴らしいところなんですが、ナマナマしすぎるんですよね・・・・ドキュメントを見せたかったのかなぁ?
      物語全体の落としどころとしてはエノアとハナが最後に救われた感があったのは良かったと思います。
      「ソフトメタル」は確かにEDENに比べればキャラが軽い感じは否めませんねww
      ケンジみたいな複雑なキャラも出して欲しいです。

  2. より:

    エデン読み直してたらここにきたんですが
    ケンジが戦場でサブミッション使った場面でオールラウンダー廻
    が思いだされてニヤリとしました
    感情移入しづらいという所はあーなるほどなと思いました
    でもEDEN面白かったです!

    • wizard1993 より:

      確かにサブミッションの描写はエデンの頃から素晴らしかったですね・・・・
      (*´∀`)
      アクションの見せ方、はじめからうますぎですw
      すみません、勢いで書いた記事だったのでファンの方の気分を害したらごめんなさい。私もファンなんですけどねw byバキ子

  3. as より:

    漫画は別にどっちでもないんですけど
    この人本人が痛々しくて嫌いでした

    世間に皮肉はいっても帰る努力もせいとうな論拠もださないなんかダメな感じのちゅうにびょうってかんじでしたね

    • wizard1993 より:

      なんかわかりる気がします・・・・w
      ただやっぱり、自意識過剰は作家さんには不可欠な素質だと思うのでw

  4. 猫派 より:

    自分と全く同じ感想でビックリしました。

    途中までは物凄く面白いのに、エリヤの妹が死んだあたりで
    「ああ、そーゆー事しちゃうんだ・・・」
    となってしまい、しばらく次の巻の単行本を買う気になれませんでした。

    勇気を出して(笑)最終巻まで読んでみましたが、読まなきゃよかったかなぁ・・・なんだかなぁ・・・。

    ほんと、もうちょっと読者に歩み寄ってくれれば名作になれた気がします。

    • バキ子 より:

      やっぱり思いました!?
      後半、救いが無いですよね?
      まさに「ああ、そーゆー事しちゃうんだ・・・・」って思いますよね。

      でも・・・・最後まで読まされましたw
      おっしゃるように前半はかなり面白かったし。

      最終巻は・・・・
      なんかこう、モヤモヤとしたものが残りますよね。

      好きなんですけど、好きになりきれないというかw
      (;^ω^)

  5. 内気なカンガルー より:

    初めまして、記事から随分時間外経ってますがコメントさせてもらいます。EDEN大好きな作品です。皆さんの意見と少し違う角度からの見方で私なりに作品説明をするので、よろしければ読んで下さい。

    この漫画を読み解く、もしくは読んでより楽しくなるために必要になるのが音楽や映画等、作者が影響された物の知識だと思ってます。

    音楽漫画のBECK、ヤンキー漫画の特攻の拓、ギャグまんがの浦安鉄筋家族にも同じことが言えます。上記はどれも普通に面白いのですが、音楽やその他の知識を持って読むと、元ネタが分かりもっと面白くなる作品です。浦安はプロレス、映画、漫画やりたい放題で分かりやすいですよね。
    BECKもそこそこ音楽や映画ネタ分かりやすく出てきます。
    特攻の拓は少し分かりづらいのですが、少し分かりづらくても作者の好きなものが反映されます。例えばある1コマでは単車に黒夢のステッカーが貼ってあるシーンがあり、昔の清春あたりがモデルとなってそうなキャラもいます。分かりやすいとこでは登場人物の「鮎川誠」や「外道の秀人」はそのまんま昔のロックバンドのメンバーです。
    あと、台詞の中の””で挟まれた言葉は作者の好きなロックアーティストに関する言葉になってます。後半登場する来栖というキャラがメインのストーリーではBLANKEY JET CITYの歌詞や曲名のオマージュが読み取れます。

    で、EDENの作者の遠藤さんですが元々かなりの音好きだと思われます。例えばエノアとハナがレインの前で踊る曲people get readyは黒人の公民権運動等を背景にした名曲です。しかし、高校生でEDENに出会ってからたくさんの音楽を聴き黒人音楽にたどり着く30才越えまで、私はこの曲をちゃんと聴く機会がありませんでした。そんな音好きの遠藤さんの作品でよく引用されるのが先程も話に出てきたBLANKEY JET CITY(以下ブランキー)です。

    例えば、「きっとかわいい女の子だから」はブランキーの「悪い人たち」の歌詞から引用してます。
    ケンジの過去編で、兄とタクシーで海を見に行こうとして運転手に断られるのは、「彼女は死んだ」の歌詞のオマージュ(1度も海を見たことがない砂漠の真ん中で生まれた女の子を歌った曲)、タクシードライバーを撃って銃を捨てるシーンでの会話、楽園ないのかな?住所があればな、って会話は「ロメオ」の歌詞から等々。そもそもケンジはBLANKEY JET CITYのvocal浅井健一さんをモデルにしたキャラです(たしかwikiにも記載があるはず)。

    BLANKEY JET CITY自体独特な歌詞の世界観やvocalの声が特徴的なので、万人受けされるバンドではありませんが、遠藤さんのEDENはブランキーを聴いた時と似た気持ちにさせてくれます。
    宜しければ一度聞いて見て下さい。エリヤが麻薬中毒になるシーンは「不良の森」等が似合うと思います。

    ちなみに椎名林檎さんも浅井健一さん(通称ベンジー)の熱烈なファンで、丸の内サディスティックの歌詞に出て来るベンジーはブランキーの浅井健一さんのことです。

    EDENではブランキー以外だと、ケンジの兄とその仲間との会話のシーンではブルーハーツの歌詞の引用もあったりします。

    1つの作品に対して多角的に捉えて何に影響をと考えるのは蛇足でしかないかもしれませんが、タランティーノ映画の面白さもそこにあると思います。
    また、バックトゥザフューチャーもストーリーだけでなく、台詞やシーンの中にそういった仕掛けがあることでニヤニヤしてしまいますよね?
    そういったのと同じような目線で一度ブランキーを聞いてから読み直して頂ければ幸いです。
    もしそんなこと分かってるよという場合は見当違いのご指摘ご容赦下さい。

    では長々とありがとうございました。