こんにちは、バキ子@bakikomanです。
2016年12月31日をもって、国民的アイドル・SMAPの解散が報じられました。
2017年はSMAPロスな雰囲気が日本中を覆うのでしょうね。日本の芸能界・アイドル界はその巨大な象徴というかイコンを失って、新たなブランドを模索しなければならなくなります。そのくらい、集団としての彼らには特別な輝きがあり、役割がありました。
なんて言ってますが、
私は別にファンでも
なんでもありません。
でも滅多に見ないテレビをたまに点けるとそこにはSMAPメンバーが移っていました。
CM、ドラマ、映画、バラエティに歌番組・・・・ほんとにマルチな活躍をしたハイスペックなタレントさんだったんだなぁと改めて思いました。
あまりよく見かけるものだから、行きつけのカフェの店員さんみたいな親近感を持っていたんでしょうね。サブリミナル効果というか。ファンじゃなくても、いつの間にかなんとなく気になる存在になっていて、テレビで元気な姿を見ると
「あ、スマップだ!みんな頑張ってね!」
と心の中で思う気持ちはありました。
一人一人をテレビで見かけることは今後もあるでしょうが、メンバー同士が絡む姿はもう見れないんだなと思うと確かにちょっと寂しい。
いい機会なので、いちおう同じ時代を生きていたイチ視聴者として、SMAPに関連した自分の思い出を振り返ってみたいと思います。ファンの方々から見れば、うっすいメモリアルになりそうですがこれも一つの記録と思ってお許しください。
美少年「キムタク」を初めて認識した「あすなろ白書」
たぶん小学校高学年くらいだったと思うのですが、TVドラマ「あすなろ白書」が鳴り物入りでスタートしました。
石田ひかり、筒井道隆がメインの大学を舞台にした青春恋愛ドラマです。
柴門ふみさんの原作漫画を先に読んでいたので、ドラマを楽しみにしていた記憶があります。
そのOP映像で、幼い私はビビりましたね。
「なんか一人、絶世の美少年がいる・・・!」
( ;゚Д゚)
なんだこの溢れんばかりに輝いてるイケメン君は!
ああ、これはきっと容姿端麗な御曹司「松岡くん」役だな、と思っていました。
ところがっ!
なんとひょうきんな噛ませ犬、「取手くん」役だったのです。
・・・・
・・・・
いやいやいや、
無理だろ!
無理があるだろ!
完全なミスキャストでしたね。
(;´・ω・)
でかい黒縁眼鏡でカモフラージュしていても、木村拓哉のカッコよさ、美しさはその頃から圧倒的でした。ぜんぜん隠しきれていませんでした。三枚目役は明らかに無理があったんです。「木村拓哉=取手治」というミスキャストぶりが気になって、ドラマのバランスが崩れてしまっているようにすら感じました。
主人公の石田ひかりが木村拓哉に何度もアタックされてその都度断るシーンがあるのですが、おそらく全視聴者が心の中で突っ込んだことでしょう。
断る理由が見当たらないだろ!
説得力ねーよ!
なんかもう、取手くんが掛井くんよりカッコいいじゃん!
主役食ってんじゃん!
ドラマのリアリティが崩壊してしまった瞬間でした。
ほんとにびっくりしましたよ。
ちなみに当時、私は渋好みだったので「掛井くん」役の筒井道隆のファンでした。今でも好きです。だから筒井さんが画面上でキムタクの輝きに押されているのが非常に悔しかったです。
なんだよ木村拓哉って!
カッコよすぎるよ!
筒井道隆が目立たないだろ!
と憤りを感じていました。
それにしてもこの「あすなろ白書」って今考えるとすごいメンバーですね。
メインキャスト: 石田ひかり, 筒井道隆, 木村拓哉, 鈴木杏樹, 西島秀俊
西島秀俊、いたのかよ!
でも面白いドラマだった・・・・
それがキムタクと私のファーストコンタクトでした。
草彅 剛という規格外の「俳優」
SMAPは全メンバー、演技力に高い評価があることで有名ですが、私は中でも草彅 剛君の演技が好きで、たまに見かけるとフンフンと感心して見てしまいます。
最初に見たのはたぶん塩田明彦監督の映画「黄泉がえり」だったと思いますが、
それ以降、草彅 剛の映画やドラマを見る機会が多くて、そのたびに上手いなぁと感動します。
ナチュラルかつ優雅、どこかわざと天然っぽい部分も残しつつのしゃべり方は天性のものがあります。役がカッチリ合うと、本当にキャラクターに成りきってしまうタイプの役者さんですね。
映画「日本沈没」の主役も素晴らしい出来でしたね!
これは映画そのものもいい出来でした!
もう一つ、鮮明に記憶に残っているのは、傑作映画「ホテルビーナス」。
抑えた地味な演技ですが、存在感が凄い。
何しろ演技の時の表情がいいんですね、憂いがあって。
草彅君には今後もぜひ、演技派俳優として活躍してほしいですね!
SMAPのその他の思い出
えっと・・・・
えっと・・・・
あとは特にないな!
SMAPは「日本の哀しみ」を象徴したグループ
これは完全に私見なのでなんの根拠もありませんが、
(というかこのブログは終始、わたくしの私見ばっかりなんですが)
SMAPというのは日本の経済の盛衰と共にあったグループ
だったんだなぁ、と思うのです。
妙な言い方ですが、時代が彼らを招き、彼らが時代を作り、その役割を終えたから、自然に終わりを迎えた、ということなんじゃないでしょうか。
本人たちにとってはもちろん違います。
個人個人の事情や感情は全く別の問題です。
SMAPメンバーの不仲説とかワイドショーやネットで報じられましたけど、それぞれのプライドを持って仕事をしているいい大人が5人も集まれば、そりゃ衝突だなんだありますって。しょうがないじゃないですか、神様じゃないんですから。
でも時代の中のトピック、現象として冷静に考えると、おそらく今後はそういう位置に落ち着くのではないかと思います。日本の栄光と衰退を全力で具現した存在だったんだと。
そこには少しの哀しみと、新しい時代への明るい希望のようなものが感じられます。
名曲「夜空ノムコウ」は
そういうダブルミーミングが多分に含まれた歌詞に思えます。
あのころの未来に ぼくらは立っているのかなぁ…
全てが思うほど うまくはいかないみたいだ
(中略)
あれから僕たちは なにかを信じて来れたかなぁ…
夜空のむこうには もう明日が待っている
普通に考えて、アイドルが歌うにはあまりにニヒリスティックな歌詞です。
苦み走っています。
あえてコレを歌うSMAPというグループは、やはりカッコいい。
「世界に一つだけの花」もそうですね。
あの歌も日本の空気を代弁した象徴的な歌です。
「もういつまでも経済優先社会じゃないんだから、ジャパンイズナンバーワンじゃないんだから、自覚して身の丈に合った生き方をしようよ」という風に取れます。
もっと個人の幸福を見つめ直そうよと。
バブル以降の日本人のマインドを少しシフトさせる効果があったんじゃないかと思いますね。
だから少しもの哀しく、前向きにも聞こえるんじゃないかな。
言ってみれば「SMAPがいた時代」を私たちは享受していたんだと。
だから「グループの解散」を非常に象徴的に感じてしまう人が多いのではないかと。
あまり難しく考えずに、たまたまその時代にいたことを、
私はラッキーだったと思うことにします。
(アレ?なんかファンみたいな発言だな?)
とにかくSMAPのみなさん、お疲れさまでした!
これからも陰ながら応援しています!
別にファンってわけじゃないんだけどね。
(;^ω^)
ほ、ほんとだよ?