おすすめ漫画!「春と盆暗」はセンス抜群のボーイミーツガール文学

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おお!

これはすごい!このマンガ、すごい!

と思わずのけぞった漫画があったのでご紹介。

いやいや、

最近は面白くて思わず「すげえ!」と思わせてくれる漫画が多いですね。

おかげで漫画ライフが楽しくてしょうがないバキ子@bakikomanです。

今回の漫画のおすすめはこいつだっ!

「春と盆暗」 熊倉 献

本の装丁も好みだし、思わず手に取ってパラパラと立ち読みしてみたんですが

開始3分でレジへGO!

慌てて家に帰ってじっくり読み通しました。

・・・・

うまい・・・・

やられた~ ( ;∀;)

これは絶対読むべき!

というわけでおススメポイントをなるべくネタバレ無しでご紹介します!

さわやかだけど意味深い、上質なボーイ・ミーツ・ガール

「春と盆暗」の紹介文はこんな感じ。

好きな子ができた。同じ職場の女の子。それも誰もが認める「いい人」キャラ。しかし僕は、彼女のとんでもない“頭の中”を知ってしまう!

(『月面と眼窩』) 

月刊『アフタヌーン』でデビューを飾った2017年最注目の新鋭、熊倉献(くまくら・こん)待望の初コミックス。

さえない男子たちが予想外のドラマをつむぐ、4編の恋愛譚を収録。

4つの短編マンガが収録されていますが、すべて、いわゆる「ボーイ・ミーツ・ガール」をテーマにしたお話。

どこにでもいそうな若い男女の出会いと恋に落ちる瞬間を描いていますが、その描き方に「腕によりをかけて」います。洗練された懐石料理のような。

なにげない男女の機微に深く分け入っていくと、そこには壮大な物語やビジョンがあるんだぜ!と語ってくれているんですね。

パーソナルな世界って、外見やうわべの会話だけでは測れないよね、とこれを読んで思い出した感があります。

とくに男の人にとって、女の内面なんてまさに宇宙、異次元ですよね。

この作品のヒロインは、一筋縄ではいかない「ちょっとヘン」な女の子ばかり。

「変な女!でも好きになっちゃったよ俺!どうしよう!」

と頭を悩ます主人公。

(;^ω^)

その戸惑いと、それでも勇猛果敢に恋に飛び込んでいく

ボンクラな男の子」がなんだか愛おしい作品です。

冴えない恋模様をリリカルに切り取る手腕がスゴイ

職人です、職人!超一流の料理人と同じ。

計算されつくした展開、リアリティ抜群の人物描写、発想の奇抜さ、小道具の使い方、話の落とし方・・・

ひとつひとつのパーツを組み合わせて、短いお話を丁寧に仕上げている印象が強いです。

漫画や映画などをこれから作りたいと思っている人にはきっと良い教科書になるはず。

これは相当な研鑽を積んでいらっしゃる。

モノローグが割と多めで、主人公の心情がリリカルに吐き出されるんですが、

個人的にはこういうの大好きなんです。

文学っぽくて。 (*’▽’)

そして派手な絵柄ではないけれど、女の子たちがすごく可愛い。

そりゃ惚れるっちゅうの!

まあ、この笑顔、仮面なんですけどね・・・・

(;^ω^)

このお話(第一話の「月面と眼窩」)なんか、非常に映画っぽいです。

映画の絵コンテのような緻密な演技プラン

映画の絵コンテ書いてた経験でもあるのかな?と思っちゃうくらい、映画のカット割りと類似性が強い作り方だと思います。

私も大学の映画サークルで下手くそな絵コンテを描いていたことがあるので、なんとなくその時の感覚と近いものがあるなぁ、と感じました。

キャラクターの感情表現が、とても緻密で繊細で、読んでいるとグッと感情移入がしやすい。きっちり演技させているというか。

喜怒哀楽だけでは片付けられない細やかな演技に注目です!

「一世一代の恋」は日常の中にこそある

「日常の中のときめく瞬間」がどれほど素晴らしく貴いものか。

そのことを丁寧に繰り返し、読者に提示する姿勢。

私がこの作品が好きな一番の理由はここですね。

はた目にはどんなに冴えない人生だろうとも、

一人ひとりに真摯なときめきがあり、心の葛藤があり、壮大なドラマがあるんです。

要は心の持ちよう、別の言い方をすれば「切り取り方」「切り出し方」「表現方法」ひとつで、どうとでも素晴らしいものになる、とこの作品を読んで再確認しました。

自分の人生を面白くするのは自分しかいないんですよね。

そしてどれも完成度がすごい・・・・

一作一作、思わず「なるほどな!」と唸ってしまいました。

オチがビシッとクールに決まっているのも、すごく好み。

読後の余韻があってじんわり沁みます。

初単行本で早くも傑作を描いてしまったのでは?

私はこの漫画、作者のほぼデビュー作にして既に最高傑作ではないかと踏んでいます。

このクォリティと方向性でいつまでも描いてたら身が持たないんじゃないかなぁ、と勝手に心配してしまいます。

いや、私の見立てが古いのかな?

こういう感覚の鋭い作品て、量産すること可能なんだろうか?

ちょっと心配しつつ、今後の熊倉先生の作品に注目していきたいですね。

とりあえず、すっごく面白いので「春と盆暗」をぜひ読んでほしい!

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