こんにちは、バキ子@bakikomanです。
ある日、義理の母(愛称ママン)から一本の電話が。
「ツキノワグマ捕れたから食べに来ない?」
えっ・・・・?
熊?熊ってあのクマ?クマちゃん?
ぬいぐるみとかある日森の中で出会ったクマさん?
獲った?食べる?
・・・・ほよ?
言葉の意味はよくわからんが・・・・
「えースゴイー!すぐ行きます!」
( ゚Д゚)
というわけで夫と二人で夫の実家へ駆けつけました。
バキ子、熊肉を食します!
新鮮な熊肉を初めて見た!
断っておきますが、いくら東北(宮城県)暮らしとはいえ、熊を食べている人なんて滅多にいません。もちろんスーパーにも売ってませんし、周りにも食べたことある人なんていません。
以前、山形の奥地のお祭りで「熊汁」を一度食べたことはありますが、それもお祭り用にストックされていた熊肉です。新鮮な生肉なんて見たことありません。
・・・・
・・・・
夫の実家に行くとありました!これがツキノワグマの生肉!
ほほうこれが・・・・
綺麗な赤身ですね。脂が霜降り牛みたいに細かく散っています。
義理の父パパン(66歳・ハンター)が害獣駆除のため、檻で捕獲したとのこと。
なんでも、趣味で猟をする方々の集まり「猟友会」に入ると、県や市から
「熊を退治してくれ」「猪を退治してくれ」
と依頼されるのだそうです。
獲れた獲物はみんなで山分けしていいので、今回我々もお相伴に預かれました。
いやー!解体現場見たかったなぁ。
私 :熊ってどうやって食べるんですか?
ママン :いろいろ試したんだけど、塩コショウで炒めるのが一番いいみたい。
私 :ステーキですか!美味しそうだ! ( ゚Д゚)
夫 :熊って、ちょっと臭みなかった?(夫は何度か食べている)
パパン :大丈夫、新鮮なやつだから結構イケるよ。
熊肉を塩コショウでシンプルに
というわけで、さっそくどん!
熊肉のステーキ
シンプルなステーキです!
味付けは塩、コショウ、乾燥にんにく、のみ。
さっそくいただきましたが・・・・
・・・・
・・・・
ウマい!
ちょっと脂っぽいですが、絶品でした!美味しい!
豚や牛とはぜんぜん違う、弾力のあるコリコリした食感。
ちょっと宮崎地鶏の炭火焼き(大好き!)を思いだしました。
やはり動き回っている肉は引き締まっているんでしょうか。
夫 :あ、ホントだ、ウマい!けっこうイケる。
パパン :だべ?案外イケんのよ。
私 :臭みぜんぜんしませんね?
ママン :獲れたてだからかな?
熊肉を和風しょうゆ仕立てで
ウマいウマいとがっついていると、
ママンがもう一品、出してくれました。
熊肉のしぐれ煮
醤油、酒、砂糖、ショウガで煮込んだ熊肉です。
これもなかなか美味でした!ご飯にかけてもおいしかったです!
ただステーキに比べると、脂が若干気になるかも。
お肉自体が結構こってりしてます。
私 :脂、すごいですね、やっぱり
ママン :これでも脂抜きしてから煮たんだけどね・・・・
パパン :これはそんなにいっぱいは食えねぇな
夫 :うん、俺は塩コショウのほうがいいなぁ
私はどっちもおいしくいただきました。
皮膚病の万能薬!熊の油
お肌にいいし、火傷にもアトピー性皮膚炎にも効く、と言われている
熊の油も見せてもらいました!
まだしぼりたてで、サラサラしていました。
業界では高額で取引されるほど貴重な油とのこと。
触った感じは馬油に似ているような。
ワセリンみたいに使えるらしいです。
少しもらって試してみようと思います。
おい!なに飲んでんだ!
気が付くと夫とパパンは
熱燗になにやら怪しいものを入れて飲んでいました。
山鳥の手羽酒
や、ヤマドリ???
じっくりグリルであぶった山鳥の手羽先を熱燗に入れたものらしいです。
山鳥のお肉は冷凍庫にパンパンにストックされていました。
本来、パパンの獲物はこっちなんだそうです。
熊や猪は頼まれて仕方なくやっているんだとか。
私は運転もあるし、お酒はあまり・・・なので遠慮しましたが、
・・・・お酒にお肉入れるの?
・・・・な、なんかマズそうだな・・・・
私 :それ、おいしいの?
夫 :うまいよ。鳥ダシのスープみたいな味。
パパン :バキ子ちゃんこれがね、いちばん上等な酒の飲み方なの。
私 :ははあ・・・・
夫 :ジビエってこういうことよ。
私 :なるほど・・・・
もはやレベルが高すぎてよくわからない世界になってきましたが、
3人とも楽しそう。
夫の実家はいつも異空間です!
あとで調べましたが、山鳥の手羽をお酒に入れて飲む、というのは昔から猟師が好んできた飲み方で、高級なジビエ料理のお店などではメニューにあることが多いようです。
ジビエ料理の店なんか行かなくてもお腹いっぱい野生肉をいただきました。
熊か・・・・以外においしかったなぁ・・・・
栄養満点、ライフ満タン、幸せです!
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