こんにちは、最近脳みそツルツルのバキ子@bakikomanです。
先日、世の中の「自分が気になっている」こと、「知ってて当然」な知識をひとつひとつ学んでいこうと決意しました。脳みそにシワを刻んでいきたいです。
名付けて「バキ子改造計画」。
まずはこれを学びたいと思いました。
プロレスファンの心理
「どうでもいいわ!」という方はどうぞ読み飛ばしてください。
プロレスのルールへの素朴な疑問
私は昔から、プロレスという世界が気になっていました。
子どものころ、父親がテレビでプロレスを観ているので、じっくり試合を眺める機会が何度かありました。そのたびにこう思ったものです。
・・・・
・・・・
・・・・
・・・・あれ?
なんか今、敵の技に協力しなかった?
・・・・なんで?なんで「せーの」で技かけるの?
・・・・うん、今の技はよけれたよね?
・・・・組体操か?
・・・・そんな顔するほど痛くないよね?
・・・・イスで殴るのズルくね?
子どもの私の目に映ったプロレスの試合は、「電子戦隊デンジマン」と大差無いように見えました。とても真剣にやっているようには見えませんでした。
私は父に尋ねます。
「ねえ、ルールがイマイチわかんないんだけど、これって試合なんだよね?」
「いちおうな」
「いちおうってどういうこと?なんでよけられそうなのによけないの?」
「まあ、プロレスってそういもんだ」
「あ、ほら、今の技もさ、かわせるじゃん絶対。なんでわざわざ相手の技、受けるの?」
「・・・・そういもんなんだからなァ」
まったく埒が明きません。
子どもの私は腕組みをして首をかしげました。
プロレスはテクニックを楽しもう
ずいぶん後で知ったのですが、プロレスはもともとショー的な要素があり、芸術的でアクロバティックな身体技術を見せて競い合う格闘技なのだそうです。勝ち負けよりも、テクニックの高さを重要視しているらしい。
観客は「あの技すげぇ!」と楽しむのが基本とのこと。
なるほど、それならお互いに技をかけあうのも頷けます。
お客さんは華麗な技・テクニックを見たいのですね。ちょっと納得。
私はプロレスというものは「柔道」とか「ボクシング」のような
ガチの真剣勝負の競技だと勘違いしていたようです。
ぜんぜん違うものなのですね。ふーん・・・・
勝敗はどうやって決めるのか?
けれど、その誤解が解けたところで私の疑問は募るばかり。
「あ、これはこういうショーなんだ。見世物なんだ。なるほどね・・・・
じゃあなんでチャンピオンとかいるわけ?」
そうなんです。
真剣勝負じゃないのに、大会があって、勝ち負けがあって、優勝したりグランプリ制覇したり。
んんん?じゃあ勝敗ってどこで決めてるの?
これは、プロレスに詳しくない / あるいは興味のない人たち全員が抱えている疑問だと思うのです。
プロレスファンとの間の高い壁
誤解しないで欲しいのですが、私はプロレスのことを馬鹿にするつもりは全然ありません。
私は最近、大相撲のファンになりまして、格闘技全般に関心が高いのです。
ほかの格闘技のことももっと知りたい。
ただ純粋に、プロレスってどうすれば楽しめるのか、教えてほしいのです。
指南を受けたいのです。
だって私の周りにいるプロレスファンの男性に聞くと、こういうんですよ。
「まあ無理して分かることないよ」
「マニアックな世界だから、別にわかんなくてもいいんじゃない?」
なんじゃそりゃ。( ゚Д゚)
ファン増やす気無いのかしら。
ついでに言うと、彼らはそういう時、
ちょっと誇らしげな顔でニヤニヤするのでイラッとします。
「まあ・・・・一般人にはわかんないだろうねぇ~」
というニュアンスで、謎のエリート意識を出します。
いや、そういのいいからマジで (=_=)
プロレスは歴史を学ぶと楽しみ倍増という説
ひとつ断片的に聞きかじってわかったことは、
「日本のプロレス業界には長い歴史があり、その歴史を系統的に学んでいかないと面白さがわかりづらい」
ということ。
プロレス黎明期から現在に至るまで、各時代に花形スターがいて、絶対王者がいて、そのライバル選手がいて、別の他第三の勢力がいて・・・・
そういう勢力図というか、力関係の構図を、試合や雑誌を通して学ぶ必要がある。
おまけにリング外の控室での選手の発言や、小さないざこざなんかも重要なトピックになることがあるそうですね。
それもわかっていると更に楽しめる、らしい。
「○○がXXの悪口を言っていた」
「それでXXが怒って○○の楽屋に殴り込みにいってひと悶着あった」
「その後、○○とXXが和解して友情を誓いあった」
みたいな。
どっかの国同士の茶番劇みたいに見えますね (;^ω^)
うちの夫の見解
うちのダンナはプロレスファンというわけではないのですが、
まあまあ理解のあるほうだ、ということなのでレクチャーを受けてみました。
わざわざ昔仕事で使っていた会話録音用のテレコを準備します。
本格的なインタビューのようなセッティング。
私 :師匠、本日はよろしくお願いします。
夫 :フォフォフォ、なんでもお答えしよう。
私 :まず、なんでプロレスでは相手の技をよけないの?
夫 :それは相手の技は基本的に「くらう」のが良しとされているからです。
私 :や、ごめ、ぜんぜんわかんないや。
夫 :プロレスには「受け」という概念があるのですよ、バキ子。
私 :・・・・えっ・・・・「受け」?
夫 :なにを顔を赤らめているのですか?
私 :いえ、なんでも・・・・
夫 :「相手の技を受けとめて、きっちりくらう」。これが真の男なのです。
私 :(なに言ってんだこの人?)つまり、ノーガードってこと?
夫 :いい質問ですね。その通り。
私 :は!?
夫 :プロレスには基本的に「防御」という概念が無いのです。
私 :( ゚Д゚)????
夫 :ぶっちゃけ潰し合いです。相手の技を耐えれば耐えるほど、
会場は盛り上がるのです。
私 :なにそれ、悟空VS天津飯みたいじゃん。
夫 :そんな風に耐え忍んだレスラーが、ヘロヘロになりながら
起死回生のスープレックスを決めて勝ったらどう思う?
私 :そりゃまあ、やったー!ってなる、かな?
夫 :ハイそれです!大事なのはカタストロフなんです。
やっぱり見たいでしょ?逆転勝利。
これを演出するのがプロレスラーの技術なのです。
私 :(アレ?この人いま演出って言った?) はぁ。
夫 :お互いの技にどれだけ耐えられるか、という「がまん大会」的な要素が
あるのですよ。がまんに耐え忍んで逆転勝ち。
これがオーソドックスなプロレスのサクセスストーリーなのです。
私 :(アレ?ストーリーって言っちゃったよ?)
・・・・じゃあ勝敗ってどうやって決まるの?
夫 :勝敗はレスラーが決めるのではありません、観客が決めるのです。
私 :な、なん・・・・だと・・・・?
夫 :試合の流れ、お互いの立ち居振る舞い、それを受けた観客の声援、
または罵声、こういったものが絡み合って、その日の会場の総意が
形作られていくんです。
「勝敗はその場の空気、すなわち天意が決める」
これもプロレスの醍醐味ですね。
私 :えっと・・・・選手って勝つためにやってるんじゃないの?
夫 :彼らは自分の勝ち負けにこだわるほど器小さくないんですよ、
フォフォフォ。
私 :や、ごめ、なんかついていけないわ。
ポチっとな!
自分から聞いといてなんだそりゃ、やる気あるのか!という夫を残して私はテープを止めて席を立ちました。
すまん、夫よ。もうアタイの脳は限界だ。
不用意に興味を持った私がバカでした・・・・
プロレスの世界・・・・奥が深すぎっ!
まとめ
・プロレスは、お互いの技・テクニックを競いあうハイレベルな競技である。
・そのため互いの体を犠牲にして技を受けあう、
「受けの美学」「譲り合い」の精神がある。
・勝敗は、なんとなく会場の雰囲気で決まる。
・バキ子にはまだ早い。
しょっぱなからつまづいちゃった!
以上おわりですっ! 撤収だあ!
しくしく (ノД`)・゜・。