厳選!SFロボット漫画の「王道」おすすめランキング ベスト10

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【王道モノのSFロボット漫画】の個人的ベスト10をお届けします。

「王道」なのでわかりやすいバトルアクション系であり、なお且つ「クォリティが高いなぁ」と感じるものをセレクトしてみました!

ロボットアクションものといえば、やはりアニメーションやCG映画にそのお株を奪われがちですが、漫画(コミック)作品にも面白くて質の高い作品は数多く存在します。

ロボットアクション漫画は作品数が多く、玉石混淆な感じが否めないジャンルなので、選り抜きするのはなかなか難しかったですが、どうかひとつお付き合ください!

それでは

SFロボット漫画の王道ベスト10

をカウントダウン!




第10位 新世紀エヴァンゲリオン

いきなりド級の名作を登場させてしまいました!

自分にとって、エヴァンゲリオンはもはや青春の1ページ。

エヴァの世界の息苦しさと焦燥感、寂寥感は、そのまま10代の心象風景のようで大好きでしたね。キツイ物語ですけど、ぜひ10代のうちに体験しとくべき。

私はリアルタイムでTVアニメを観ていた世代なので、はじめはコミック版を敬遠していたんですが、じっくり読んでみたら超ハマりましたw

やっぱり作者が貞本先生ですからね・・・・

絵の吸引力が凄いですよ。

アニメのストーリーを土台にして(前半はそれほど大きな逸脱は無いですが)オリジナルのエピソードや展開がしっかり描かれていて、アニメ版のファンでも納得の仕上がり。

同じ設定のパラレルワールドのような感じです。

シンジ君のひとつひとつの発言のニュアンスや選択したものがアニメとは違うので、自ずとストーリーも変わって来るってことなんでしょうか。

当たり前ですが、アニメ版よりもセリフやシーンが膨大なので凄く読みごたえがありますね。

この独特のアングラな世界観をもっと深く堪能したい、という人は必読。キャラクターの内面の掘り下げも、アニメとは違った方向に深まっていてとても感情移入できました。

素晴らしいの一言!

女性ファンに同志は多いと思いますが、やはり私は加持リョウジラブです。

あとはやんちゃと繊細さをあわせ持つトウジ君かな。

可愛いよね、トウジw

厳密に言うとエヴァはロボットでは無いですけど、お話の外殻は昔ながらの王道ロボットアニメのそれなので、セレクトしました。

全14巻イッキ読みしたい方はこちら!

第9位 ぼくらの

アニメ化、小説化もされた傑作SFジュブナイル「ぼくらの」。

漫画家・鬼頭莫宏の代表作のひとつで、個人的に大好きな作品です。

「ジアース」という名の巨大ロボット兵器が登場しますが、この漫画に関してはロボットよりなにより、15人の少年少女ひとりひとりのエピソードが切なすぎてたまりませんよね。

読んでいると心がヒリヒリしてきます。

平和な日本で普通の暮らしをしていた子どもたちが突然、正体不明の侵略者と戦うことと、自らの死を義務付けられます。

それは残された短い「生」と向き合うということ。

年若い彼らが「誰かのために死んでいく」ことをどうやって自分自身に納得させるのか、というのがひとつの見どころで、簡単に言うと「自己犠牲をいかに正当化するか」「自分が生きた意味とは何か」という超難問が提示されます。

宗教感の薄い現代日本の子ども達には分かりやすい「神」など存在しませんから、個人個人で人生に納得するのは容易ではないんですよね。たぶん、我々大人にも共通する問題意識です。

彼らはすがるもの・信じるものを自分で必死に考えて答えを出し、それぞれの人生に決着をつけていきます。その姿が痛々しくて、思わず泣いてしまう。

( ;∀;)

これはめちゃくちゃ普遍的なテーマで、大人が読んでも「うーん」と深く考えさせられてしまいます。容易に答えは出ませんよね・・・・。

けっこうハードでキツめのお話ですが、文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞にも選ばれた定評のある作品なので、未読の方は是非。全11巻です。

第8位 機動戦士ガンダム THE ORIGINE

やはり忘れちゃいけない『機動戦士ガンダム』の正当コミカライズ

『ジ・オリジン』!

初期ガンダムの作画とキャラクターデザイン担当・安彦良和先生が自ら筆をとってお書きになった全24巻にもなる大長編です。

原作アニメに忠実でありながら、安彦流オリジナルエピソードも追加され、全体の概要的にはファーストガンダムの「完全版」と言えそうです。

アニメだとシャアの生い立ちが描かれていませんし、ストーリーが分かりづらい、という欠点もありますから、そのへんは『ジ・オリジン』がちゃんと補完してくれていますね。

いわゆる「一年戦争」の流れとメインキャラクターの内なる葛藤を描くのがとても丁寧で、細かい描写や説明も追加されているので原作アニメより話の筋はかなり分かりやすい。

私は安彦先生のオリジナル漫画が大好きで、今さらガンダムやらなくてもねぇ・・・・と思っていたんですが(『天の血脈』とか『虹色のトロツキー』とか最高に面白い!)、

硬派でドラマチックな安彦版ガンダム、最高でした!

アニメのガンダムとはまったく別物として楽しめました。

比較的大人向けの漫画なので、子どもはアニメから入った方がいいかもしれませんね。

全24巻、一気読みするならこちら!

第7位 ブレイクブレイド

現在の王道ロボット漫画の大本命と言えばこれでしょう!

『ブレイクブレイド』の登場です! 面白いよね!

ロボット同士のタクティカルな戦闘シーンがとにかく見事で、漫画なのに動画的な見せ方が凄くうまい!非常に分かりやすいアクション漫画なので必見です。

連載開始当初から漫画好きの友人に勧められて読んでいたんですが、正直はじめはそこまでハマりはしませんでした。

というのも、80年代からロボットアニメ・冒険アニメを見続けてきた私にとっては、ブレイクブレイドのお話全体にある種の既視感があって、真新しいもの(オリジナリティ)があまり感じられなかったんですね。

「あ、知ってるこの感じ!」という展開やセリフが目白押しで、ほとんどそれだけで構成されているといっても過言じゃないんですよ。

でもこういう穿った見方は結局世代論だし、フェアじゃないなと反省して読み直してみたら、この漫画家さんの構成力と無駄の無いストーリー運びの上手さにすっかり心酔しました。

凄腕の職人さんを連想させます。

たぶんこの方は、あらゆる過去の王道作品をすべて自分で咀嚼したうえでこれをやっているんでしょう。フレームワーク的に基本骨格をキッチリ押さえつつ、自分の描きたいイメージをそこに当て込んでいるという感じがします。

このまとめ方の見事さは、正直「参りました」というしかありません。

エッジの効いた作品ではありませんが、たぶん誰が読んでも「面白い」と言わしめる安定感とクォリティの高さがあります。絵も読者フレンドリーというか、とても入りやすい爽やかな絵柄で好感度が高いです。

少年漫画やロボット漫画をあまり読んだことの無い初心者の方にもイチオシの作品ですね。

まだ続刊中ですが、途中までまとめ買いも可能。

初見でイッキ読みすると幸福になれます、マジで。

劇場用アニメも順を追って制作される人気っぷり。

ストーリー全部、アニメで作るみたいですよ。凄いですねw

第6位 機動戦士ガンダム サンダーボルト

硬派な宇宙飛行士漫画『ムーンライトマイル』でお馴染みの太田垣康男先生の大人気ガンダムコミック。とにかく絵がスゴイ!!どのページを開いても絵だけで引き付けられます。

モビルスーツをはじめとするメカのカッコよさは間違いなく当代一。

登場キャラクター達も他のガンダム作品とは一線を画す渋めの造形で、よりリアルな軍人像が描かれているように感じます。

特に主役格のイオ・フレミングというキャラクターが複雑怪奇で非常に魅力的。善玉ヒーローではないですが、残忍さと仲間想いの男気を合わせ持つ、リアリティ溢れるナイスガイです。

アニメ版がまた最高にカッチョ良いのでロボット好きは今すぐ観たほうがいいね!

音楽が重要な要素として出てくるので、原作漫画を補強してくれるアニメ版は最高です。

カウボーイ・ビバップ』のようなお洒落でクールな作風が好きな人は合うかも知れません。

コミック版をまとめ買いするならこちら!

第5位 鉄のラインバレル

2000年代に登場した新たな傑作ロボット漫画!

『鉄(くろがね)のラインバレル』の登場です!

主人公目線で見ると素直な王道ロボットもの・成長もので面白いんですが、それだけでは留まらない不思議な魅力を持った作品です。

いちいち描かれてはいませんが、世界設定・時代の背景がよく考え抜かれていてバックボーンが分厚いんですよね。この作家さん二人は相当な設定マニアなのではないかと推察します。

少年漫画ではありますが、世界観や設定・ストーリーはかなり複雑でSFファンでも納得できるほど作りこまれています。

特に後半の怒涛の展開は「こうなるんじゃないか」という予想を覆されてばかりで、最後がどう決着つくのかまったく予想できませんでした。

アニメ化もされているし、もっと評価されてもいいんじゃないかと思うんですが、一時のブーム後にはあまり話題になっていない感があるんですよね。

そんなわけで、なぜか全巻セットがおそろしく安いのでおススメですw

鉄のラインバレル コミックセット (チャンピオンREDコミックス) [マーケットプレイスセット]

Kindle版は無いようなので、紙の本で一気読みどうぞ。

第4位 シドニアの騎士

弐瓶勉の傑作SFロボット漫画

シドニア騎士!

対話不能の異生物・ガウナ(奇居子)に太陽系を破壊されて千年。人類の繁殖と生産を維持しながら宇宙を旅する、巨大なる播種船・シドニア。シドニアの最下層で育った青年・谷風長道(たにかぜ・ながて)は、衛人(モリト)と呼ばれる大型兵器の訓練生となり、歴史的名機・継衛(ツグモリ)への搭乗を許される。長道の命を賭(と)した戦いが今ここに幕を開ける!

この漫画の魅力を伝えるのは難しいんですが・・・・

ハードSF×ヒーローもの×ラブコメ、と表現すれば一番簡単でしょうか。

類似する作品を挙げるなら、アニメのマクロスシリーズが近い。

でももっとダークでハード。敵方の「ガウナ」は本気でグロくて怖いです。

巨大な宇宙船「シドニア」の中で人類は何世紀にもわたり安住の地を探して宇宙をさまよっています。人類を無条件で攻撃してくる「ガウナ」という謎の生命体から逃げ回り、なんとか人類の種を存続させているギリギリの状況。

そこに突如現れた谷風長道(たにかぜ・ながて)という若者が、状況を一変させます。

幼い頃からコンピュータ・シミュレーションで対ガウナの技術を叩きこまれた主人公・長道は、これまで人類がまったく歯が立たなかったガウナを、卓越したテクニックで次々に打ち破っていきます。

シドニアはついに最強のパイロットを獲得し、人類の未来のためにガウナに対して反撃に出る!というのが物語の大枠です。

非常に単純な英雄物語があり、男女の三角関係があり、チープなラブロマンスがあるんですが、それと対になる大情況(仲間がバンバン死んでいく・いつ滅亡してもおかしくない)がシャレにならないくらい悲惨で壮絶なので、そのふり幅に感動しちゃうんですよね。

アニメ版がまた超絶面白いので、こちらの記事でちょっと書いています。

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果たして絶望的な状況の中、主人公・長道とシドニアの仲間たちは生き延びることができるのか・・・・是非その目でお確かめください。

全15巻で完結しているので、イッキ読みするならこちら!

第3位 RIDEBACK-ライドバック-

稀に見る傑作だと思います!ライドバーック!

国連の解体や東京大震災などを経て、学生達による反政府運動が再び活発になっている2020年の日本。学生運動の一拠点でもある武蔵野文芸大学に、一人の少女が入学してきた。彼女の名は尾形琳。類い稀なる舞踊の才能を持つ琳は、入学初日に人型二輪車ロボット・ライドバックと出会う。それが、世界を変革するきっかけだとは、誰一人知る由もなかった…。

カサハラテツロ―先生のロボットアクション漫画『ライドバック』はほのぼのした大学生活を描く日常シーンと、ド派手なアクションシーンのふり幅が凄まじくて最高!

静と動、緊張と緩和、と言い換えてもいいですが、どちらかだけだと単調になるので、同じ作品内で雰囲気やテンポを変える工夫がされていてすごく読みやすいんですよね。

アニメも素晴らしかったですね~。

特にOPが秀逸なので一見の価値あり。

全10巻イッキ読みならこちら!

第2位 機動戦士ガンダムUC バンデシネ

小説家の福井晴敏先生が原作小説を書き、そこからメディアミックスされてアニメにもなった「機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)」のコミカライズ作品です。

これ、すんごくいい出来でした。

感動した!

物語の完成度は福井晴敏がきっちり仕上げ、漫画の絵は繊細で力強く、文句のつけようがない仕上がり。デザインにはカトキハジメ・安彦良和の名前もクレジットされています。

なにより大森倖三先生の緻密で迫力のある絵の力が凄いです。

さらに深く楽しむなら福井晴敏の原作小説が一番ですが、

コミカライズのクォリティの凄さよ・・・・

大人気のアニメ版を見てからでもいいので漫画にも是非触れて欲しいですね。

U.C.0096。建設中の工業コロニー“インダストリアル7”。父を知らずに育った少年バナージ・リンクスと船に密航した謎の少女が出会い、そして白いモビルスーツ“ユニコーン”と様々な思惑が絡み出した時、歴史の針が動き出した。『ラプラスの箱』を巡る争いに巻き込まれることを、バナージはまだ知らない…。(C)創通・サンライズ

全17巻イッキ読みならこちら!

第1位 ファイブスター物語

堂々の第1位は永野護の

『ファイブスター物語』!

ファンとしては待たされすぎたり設定名称が途中で変わったり完結してないのに勝手にリブートしたり全体的に分かりにくかったりといろいろ問題だらけの作品だけどやっぱりなんだかんだ言っても好きなので許すっ!

連載開始から30年以上経っても終わらない(終われない)伝説のコミック作品です。

作者の寿命が尽きるのが先か、こちらがくたばるのが先か・・・・みたいに思っている人も多いことでしょう。私はだいぶ下の世代のファンなのでたぶん見届けられるでしょうがw

(まあ未完でしょうね、どうせ)

とにかくロボットがカッコよすぎるのです!

今も昔も私が一番好きなロボットデザイナーは永野護さんですね。

まあ~ロボットが優美で美しいのです。

『ファイブスター』に出てくる機体の中でとくに個人的に好きなのは

テロル・ミラージュ

詳細はこちら

剣豪アーレン・ブラフォードの愛機ですね。

ファン以外にはなんのことだかサッパリでしょうが。

破裂の人形 -S.S.I.クバルカン‐

詳細はこちら

クバルカン法国の旗機。なんだこのフォルム。カッコよすぎだろ。

登場シーンが気障ったらしくてめちゃカッコいい!歌舞伎みたいですw

バッシュ・ザ・ブラックナイト

詳細はこちら

星団唯一の「シンクロナイズド・フラッターシステム」という呪われたシステムを持つ、最強のMH(モーターヘッド)のひとつ。無骨だけどやっぱカッコいい・・・・

はっ!

ファイブスターの作品紹介をするはずが、ついロボットを並べてしまいました。

と、とにかく面白いので読んでねっ!

くれぐれも一巻から順にね!

ロボット漫画どうでしょう。

いかがでしたでしょうか。

無駄に熱くなってしまった自分を深く反省するとともに、

やはりロボットはデザインが美しいな・・・・

と改めて思った次第ですw

ロボットアクションものと言えば、やはりアニメか実写映画(CG)に目が行きがちですが、漫画作品も珠玉のデキのものがたくさんありますので、未読のものがあったら読んでみてくださいね!

以上、SFロボット漫画の厳選ベスト10でした~!

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