「超人間要塞ヒロシ戦記」がクソ面白い理由を解説!【漫画レビュー・考察】

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講談社の漫画雑誌イブニングで連載されていた

「超人間要塞ヒロシ戦記」

がクソ面白かったです!!

(≧◇≦)

この漫画、ちょっと読む人を選ぶかもしれませんが、

個人的にドハマりだったのでご紹介&レビューします。

タイトル:超人間要塞ヒロシ戦記

原作:大間九郎

作画:まつだこうた

全4巻 完結済み




物語は不意打ちキッスから突然に。

タイトルからもお分かりのように、SFアニメシリーズ「超時空要塞マクロス」のオマージュ作品・リスペクト作品であることが伺えますね。

確かに設定というか構造は近いものがあります。

ただし、マクロスに相当するのが

一見普通の若者の「ヒロシ」自身である

というのがミソ。

舞台は現在日本、主人公「ヒロシ」はどこにでもいる普通のフリーターの男の子。

毎日、餃子屋「雌豹(めひょう)」で真面目にバイトしています。

そして主人公に好意を抱く女の子「しずかちゃん」が出てきます。

バイト仲間のヒロシ君としずかちゃん。

二人の甘酸っぱい初キッスから物語は動き出します。

しずかちゃんからの、勇気を振り絞っての不意打ちキッス。

絵もカワイイし、漫画としてのはじめの口当たりはいいのですが、

読みだして数ページでそのラブコメな世界観が一変。

え・・・・?

急に政治のハナシ・・・・?

いったいなんなの?

「この艦を地球人に擬態」・・・・?

ほよ・・・・?

なんと、一見普通の若者・ヒロシ君は実は人間ではなく、

ましてや生物でもなく、

小さな異星人達が暮らす宇宙船&居住地

だったのです!

ザッツSFテイスト!!

風呂に浸かってると見せて、実は宇宙船のオーバーホール中!

(;’∀’)

小さな小さなミクロン単位の宇宙人達が「スカベリア姫国」という一つの国家を作っていて、(彼らにとっては)巨大な宇宙船「緋炉詩(ヒロシ)」の内部で暮らしている、という設定。

つまり、宇宙戦艦ごと地球人に成りすまし、

地球人のフリをして生活しつつ、

「ヒロシ」の内部で国の繁栄を続けていたのです。

あまり濃い人間関係を築くと人間でないことがバレてしまうし、かと言って社会に出て働かなくては国内(体内)に物資を送ることは出来ません。

なので他人とはなるべく距離をとりつつ、餃子屋「雌豹」でしっかり働いていたというわけ。

そこに現れたのが、なぜか「ヒロシ」を好きになってしまった女子大生・しずかちゃん。

彼女のヒロシへのアタック(攻撃)はスカベリア人たちにとっては脅威以外の何物でもありません。そういうわけで、キッス以降の国内は騒然となります。国民の怒りも容赦なし!

(# ゚Д゚)

スカベリア姫国の人口は約6000万人。

日本の人口のおよそ半分、と考えると相当大きな国ですねw

象徴である姫を頂点としていますが、姫自身は政治には関わらず、大統領を筆頭にした議会民主制が敷かれています。裁判所もあり、けっこうしっかりとした法治国家。

SF読みからすると設定がとくに奇抜とは感じませんでしたが(面白い設定ですが)、重要なのは人型に擬態したヒロシ(人間型宇宙要塞)の内部の「スカベリア姫国」で巻き起こるプロジェクトXばりの熱い人間ドラマなのです。

この「ヒロシ」内部のドラマが細部に渡ってよく出来ている!

出てくる単語一つ一つがSFアニメ好きにはたまらないですよw

キャラクターの立ち具合と名シーンの数々。

私は、どうしてもこの漫画を単なる「SFテイストのラブコメ漫画」とは思えないんですよ。

キャラクターが生きている。躍動している。

むしろ胸アツな感動を覚えます。

こんなこと言ったら怒られるかもしれないけど銀河英雄伝説を読んでいる時と同じ高揚感をおぼえるのです!スカベリア姫国の人間ドラマが激アツすぎるっ!

ヒロシの内部の「スカベリア人」の姿形は我々地球人とそっくりなので、読んでいて親近感が湧くんですよね。

「国家転覆の危機」に挑む人々の命がけの戦いを是非ご覧ください。

すなお・リッキー・マーティン少佐の名シーン。

カッコよくないっすか?

言ってみたいわ、この台詞。

いや確かにそのネームセンス、笑っちゃうんだけどさw

生きて帰れないであろう絶対の死地に向かう、凄腕のエージェント「O(オー)」

このオッサン、カッコよすぎます。

(ノД`)・゜・。

「ヒロシ」艦長のアケミ・バルドー

「ヒロシ」の操舵に全身全霊を賭ける若きリーダー。

「好きな人のお嫁さんになる」という平凡な夢を絶たれ、国のためにその手腕をふるう気丈な女性。この人もカッコいい・・・・

他にも個性的なキャラクターが沢山登場してストーリーを盛り上げていきます。

すべての元凶は、「ヒロシ」に対して過剰な接触をしてくる恋する乙女・「しずか」。彼女は「スカベリア姫国」国民の共通のエネミー(敵)なのです。

スカベリアの精鋭達は、「しずか」と

つかず離れずの関係をキープする

ためだけに国の総力をあげて戦い続けるのです。

しずかとお付き合いをする=人間でないことがバレる

しずかに嫌われる=人間社会で孤立する

という四面楚歌の状態。

(いや、この際、女の子一人振って傷つけるくらいのリスクはとってもいいんじゃないかと思うんですけど、まあそういう野暮なツッコミはさておき)

彼らの壮絶な戦いに思わず涙してしまいます。

平凡な人生の裏には、壮大なドラマが眠っている。

視点を変えれば、これは一人の人間の内なる葛藤(精神と肉体の両方)を擬人化した世界、と捉えることもできます。

作中でハッキリと「宇宙要塞」と言っているのだからスカベリア姫国は本当にあるんでしょうけど、人間の肉眼では目に見えないほどの人々なので、

1ミクロン以下の神経細胞を

擬人化しているような印象ですね。

つまりこの漫画は、私たち人間が生物として日々経験しているよくあるシチュエーションやワンシーンを細分化し、拡大し、大事件として見せてくれているのです。

ぶっちゃけ、「ヒロシ」が本当の人間であろうが、人型の宇宙戦艦であろうが、

真実のほどはどうでもいいのです。

ヒロシとヒロイン(最大の敵)である「しずかちゃん」にスポットを当てて言うならば、男女が出会い、やがて恋に落ちていく、という傍から見ればよくある現象の舞台裏には

実はこんなに熱く壮大な物語があるんだぜ!

ということなんですよ。

果たして「スカベリア姫国」は国家存続できるのか!?

はたまた地球人しずかに押し倒されて崩壊してしまうのか!?

ぜひ、その目で確かめてみてください。

他の漫画では味わったことの無い不思議な感動(とニヤニヤ)があなたを待っています。

全4巻で完結しているのでイッキ読み推奨!

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