【秘境探訪】十津川村ってどこにあるの? アニメ『RDG レッドデータガール』の聖地巡礼に命がけで行ってきた

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はいこんにちは!アニメ大好き、小説大好きバキ子です。

いわゆるアニメの【聖地巡礼】というものに初めて行ってきました。

突然ですが十津川村をご存知でしょうか?

奈良県の南部に位置する美しい山村です。

テレビの旅番組などでも時々紹介されるので、ご存知の方も多いかも知れませんね。

有名なのは日本最長を誇る谷瀬のつり橋。

でも近畿地方在住の方以外で(例えば東京在住の人とか)、この山深い小さな村に遊びに行った人って、そんなにいないと思うんですよね。「最後の秘境」なんて大げさなキャッチ・コピーも耳にしますが、あながち間違った意見でもありません。すっごい山の中です。

(^▽^;)

今回は、わざわざ東北から十津川村メインで旅行に行ったクレイジーな夫婦の旅日記をお届けします。奈良県近郊にお住まいの方以外は滅多に行く機会が無いと思いますので、秘境・十津川をお楽しみいただければ幸いです。

秘境感を味わうには最高の場所ですよ!




なぜ十津川村に行きたかったのか?

私たち夫婦は十津川村には以前からかなり興味を持っていて、是非一度行ってみたいと思い続けていました。どうしてそんなに行きたかったのかというと、大きく3つの理由があります。

理由1.『RDG(レッドデータガール)』の聖地巡礼

私が十津川村にぜひ行ってみたかった理由のひとつはコレです。

十津川村はアニメにもなっている荻原規子さんの現代ファンタジー小説「RDG(レッドデータガール)」の舞台の一つなんです!

<TVアニメ『RDG レッドデータガール』公式HP より>

特にアニメ版の山の風景が超絶美しくて、是非一度、アニメのロケ地に行ってみたい、と長らく思っていました。

主人公の女の子・泉水子(いずみこ)の住んでいる「玉倉神社」のモデルが、十津川村にある「紀伊山地の霊場と参詣道」として世界遺産にも登録されている霊験あらたかな神社・その名も玉置神社なのです。公式ホームページを見ると分かりますが、かなり雰囲気のある日本屈指のパワースポットなんですよ・・・・

<TVアニメ『RDG レッドデータガール』先行PV第1弾 より>

ていうか、ここは絶対、神様いるわ。

是非、生で社を見たい。

理由2.司馬遼太郎『街道をゆく』に感化されている

歴史作家・司馬遼太郎さんの紀行シリーズ『街道をゆく』の中に第十二巻「十津川街道編」があるんですが、うちの夫はこれを読んでから十津川村の歴史に興味深々なのです。

夫の影響で私も読んでみたんですが・・・・

十津川ってスゴイ歴史背負ってます。

もともと十津川郷と呼ばれる山河一帯には、半士半農の「十津川郷士」という人々が住んでいました。普段は山で狩りをしたり畑を耕したりして生活し、時の権力者のお呼びがかかると「傭兵」のような形で従軍して戦で活躍する・・・・そんな戦闘集団だったそうです。さらに寺子屋のような施設もかなり早くからあったそうで、子どもの教育レベルも高かったそう。

江戸時代などは完全な身分社会で武士と農民ははっきり区別されていたことを考えると、かなり異端というか、特別扱いをされていた存在だったのですね。

身体能力が高く、教養もあり、合戦技術もある農民・・・・なんかカッコいいですよね。

十津川村は、そんな「十津川郷士」の子孫の方々か暮らす村なのです。

詳しくは「街道をゆく 12 十津川街道」に書いてありますので興味のある方はどうぞ。めっちゃ面白いですよ。

理由3.熊野古道に憧れている

熊野古道って、一度歩いてみたくありません?

日本のトレッキングコースの最高峰ですよ、熊野って。

海外からの旅行者も沢山訪れています。

世界遺産にも登録されている紀伊山地の熊野古道は、古くから日本の山岳信仰の聖地とされてきました。山伏の修行場としても知られています。

本気で山をガシガシ歩くのは遠方の旅行者にはハードルが高いですけど(いつかチャレンジしたいけど)、ちょっと雰囲気を味わう程度に歩いてみたい。

もちろん十津川村にも熊野古道が走っています。

「道」としての世界遺産として認められているのは、スペインのキリスト教の巡礼路と熊野古道だけなんですって。

熊野参詣道「小辺路(こへち)」

おまけの理由・十津川警部と縁がある村

そのほかで有名な話が、西村京太郎先生の描く名探偵・十津川警部の名前はこの村から取られている、ということ。

(テレビドラマの「西村京太郎サスペンス」でお馴染みですよね)

実はこの十津川村を舞台にした作品もあるほど。実際に西村先生が十津川に取材に来られて一冊書き上げたそうです。

十津川警部が十津川村を歩き回るお話でややこしいったらないけど。

幕末のクーデター「天誅組」の事件にも言及する、歴史の闇も垣間見えるストーリー。

宿泊したホテル「昴」のロビーには、大きな本棚に十津川警部シリーズがズラリと並べられていました。(画像が荒くてスイマセン)

西村京太郎さんご自身も、このホテルにお泊りになられたそうです。

 

いざ十津川村へ。谷瀬のつり橋へGO!

前置きが長くなりましたがそれでは出発。

6月某日、十津川村に侵入しました。

残念ながら十津川村に入った途端、天気は崩れて小雨がパラついてきました。

けっこうあちこちで山が崩れて補強工事。

いや、あちこちなんてレベルじゃなかったな。

けっこうずーっと工事中でした。

梅雨の時期だったので山肌が脆くなっているんでしょう。

山深いのでけっこう怖い・・・・

切り立った山の間を道路と川(十津川)が縫っている感じです。

まずはテレビなどでもよく出る名所「谷瀬のつり橋」に直行!

十津川村の北部の谷瀬地区にあります。

こうしてみると紀伊半島の内陸部ど真ん中ですね。

谷瀬地区に到着。駐車場があるので車でも安心です。

訪れたのが平日だったので我々の他に観光客ほとんどはいませんでした。

貸し切り状態(^^♪

これか! 日本一のつり橋!

絶景! でも高所恐怖症の人はやめた方がいいかも・・・?

思っていたほど揺れずに、作りがしっかりしています。

それにしても た、高い・・・・!!!!

真ん中あたりにポツンとたっているとさすがにちょっとゾクゾクしました。

こちらは反対側から。

「一度に20名以上渡ってはダメ」と注意書きが。

あまり混雑するときは、ちゃんと地元の誘導係の人が管理してくれるようです。

橋の両端に、小さなお茶屋さんと、大きめのレストハウスのような建物がありましたが平日のせいかやっていませんでした。ていうか、だーれも居なかった。平日の昼過ぎはこんなもんなんですね・・・・

このつり橋は、ここに住んでいる「谷瀬地区」の皆さんがそれぞれ私財を持ち寄って作ったそうです。

公共機関とかに頼らずに。

いくら自分たちの生活のためとはいえ、その気概が凄いですね・・・・

さすがは十津川郷士の里です。

 聖域・玉置神社へ

次に一番の目的である玉置神社へ向かいました。

前述した通り、ここはファンタジー小説「RDG」の聖地!

<「RDG レッドデータガール」PV第2弾 より>

世界遺産でもあり、神様のいる聖域です。

しかし・・・・

この玉置神社は十津川村の「玉置山」という山の頂上付近にあります。

ハッキリ言って難所!!

しかも、出がけに強烈な雨まで降ってきてしまい・・・・

垂直に立った岩肌のいたる所から滝が!こわっ!!

こういう切り立った山道を延々登ります。

山肌に沿ってとぐろを巻いたようにグルグル少しずつ登る感じです。ほんとに山。

RDGレッドデータガールで泉水子と深行くんが、暴走した「和宮くん」に襲撃されたのは多分このあたりでしょう。

<TVアニメ『RDG レッドデータガール』先行PV第1弾 より>

でも、アニメみたいに車が事故ったら崖から真っ逆さまに落ちるしかない感じの山でした。基本的に玉置山って岩山っぽいんですね。だからちょこちょこ小さな落石も見かけました。

登るにつれて、どんどん激しくなる雨。

神が「来るな」と言っているのでしょうか!?

ちょっと・・・・マジやばい・・・・

マジやばい!!

ちょっと涙目になる私。

夫は構わずぶんぶん車を飛ばしますが・・・・

ホントにこの先に神社なんかあるの!?

と思っちゃうくらい何もない山道が延々続く!

もともと降水量が多いという十津川。

大雨のたびに土砂崩れも何度も起きているそうです。

本気で命の危険を感じました。

途中で引き返そうかとも思いましたが、こちとら東北在住の旅行者。奈良の奥地まで来ることなんて滅多に無い・・・・こんなチャンス二度と来ないかも知れません。

ええい、行ったれー!!

( ;∀;)

というわけでようやく神社前の駐車場到着!

しかしここで今日一番の

豪雨襲来!!!!

ドドドドドドどどっどおどどどおおおおお・・・・・・

いやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやい無いわ無いわ無いわこの雨は無いわーーーーーーー!!!!

お社すぐそこなのにーーーー!!!!

・・・・

・・・・

しばらく待ってみましたが、雨脚は収まる気配なし。

このまま長居して、帰り道が土砂崩れしてたらどうしよう・・・・

ここまでの道中を考えると、それは十分あり得ます。

とりあえず雨合羽を着こんで外に出てみたんですが

うん、無理!!

前も見えないほどの強い雨。100%風邪ひく。

ていうか死ぬ。

泣く泣く諦めました・・・・

( ;∀;)

玉置神社、撤退。

今日は日が悪かったんですね・・・・

神様のご機嫌がよろしくなかったんでしょう。

あえなく撤退。

展望台にも行けませんでした。

晴れていればこんな絶景が・・・・

現実。

いや、雨に煙る玉置山も、とても神秘的で良かったです。

ようやく山の麓まで戻ってきました。

山を降りた途端、雨がスッと止んだんですよ・・・・

やはり神のいたずらとしか思えない。

あとで知ったんですが、玉置神社というのはしょっちゅう天候が変わるので有名なんだそうです。あと、観光気分や半端な気持ちではたどり着けない、とういうネットのもっぱらの噂。

全国各所にあるパワースポットと呼ばれる不思議な地。特別な力を与えてくれるパワースポットは、なんとも言えないロマンと神秘が魅力的ですよね。今回はそんな中でも「行けるのは神様に呼ばれた人だけ」とも噂される奈良県の玉置神社をご紹介します。

「神様に呼ばれた時しか行けない」神社なんだとか。

ハンパな気持ちじゃなかったんだけどなぁ・・・・

「まだ来るな」ってことなんでしょうね。

奈良県南部の山間集落の魅力

この旅で奈良県南部(吉野郡)の町や村を初めて拝見しましたが、景観が非常に魅力的です。

基本的に斜面ばっかりで高低差が激しい。山と谷だらけで平地が少ないんですね。そのせいか、集落が切り立った山の上や斜面に形成されていることが多いのですが、この集落が絵になるのですよ・・・・

十津川村もビックリするくらい、ほとんど平らな土地が無くて、村役場でさえ斜面にへばりつくように立っています。ここは確かに・・・・秘境だわ・・・・

文化が違う。

たくましい。

そして美しい緑の山々が、非常に印象的なところでした。

交通の便も悪いし、きっと生活も楽ではないでしょう。

でもこの場所に住み続けるのには、なにか深い意味があるのではないかと感じました。それは、おそらく消費社会に慣れ親しんだ私たちには容易に感じ取れない「神様との繋がり」そして「精神性」なのだと思います。

いや、ほんと神様っているよ。

ぶっちゃけ今回ほど神を身近に感じた旅はありませんでした。

なにしろ身の危険がね!

十津川村、ますます興味が尽きないところです。

ぜひもう一度、晴れた日に再チャレンジしたいですね。

十津川村のホテル「昴(すばる)」に宿泊

この日は玉置神社からほど近い、「昴」というホテルに宿泊。

お値段もリーズナブルだし、小ぎれいでくつろげる気持ちのいいホテルでした。

しかも天然温泉付き!(十津川温泉)

ホテル昴には謎の「おにぎり支給システム」あり

そういえばこのホテルには夕飯とは別に、夜食にオニギリ🍙が支給される、という謎のシステムがありました。

(^O^)/

夕食の会計の後、

「あとでおにぎりお渡ししますので・・・・」

と、当然のような笑顔で告げるホテルマンのお兄さん。

私と夫は目が点に。

はい?おにぎり?

夫「・・・・おにぎり・・・・ですか?」

ホ「はい、夜食のおにぎり、後で取りに来てください」

夫「・・・・」

ホ「・・・・」

夫「えーとつかぬことを伺いますが」

ホ「はい?」

夫「おにぎりのサービスってタダなんですか?」

ホ「お泊りのお客様全員にサービスさせて頂いてます」

夫「それはどうも・・・・あの、純粋な疑問なんですが」

ホ「はい、なにか?」

夫「なんでおにぎりのサービスを始めたんでしょうね?」

ホ「なんでと言われましても・・・・」

そんな当たりまえのこと聞くなよ、という雰囲気。

これは・・・・ここでは常識なのかしら?

夫「もうひとつだけいいですか」

ホ「はい」

夫「おにぎりの具はなんですか?」

そこは別にいいだろ!

ホ「さあ・・・・」

知らんのかい!

まあそれは冗談にしても、面白いサービスですよね。

アットホームなおもてなしの心にすっかり癒されました♪

数時間後、フロントのお兄さんからおにぎりを受け取った夫。

深夜12時、それを食べる私。

・・・・もぐもぐ。

・・・・もぐもぐ。

おいしく頂きましたが・・・・

なぜおにぎりだ?

この謎はまだ解明されていません。

ちなみに具は梅干しとおかかでした。

何気ない絶景も見逃すな!

ちなみに十津川村は「日本で最も美しい村」連合にも加盟しています。

山と谷だらけの高低差バツグンの村なので、絶景が至る所にあるんです。

十津川村は、和歌山・三重両県に接する奈良県最南端、紀伊半島のほぼ中央に位置し、大きさは東西33.4km、南北32.8km、面積は672.38k㎡と、琵琶湖とほぼ同じ大きさで、奈良県全体の約1/・・・

写真好きの方は、晴れた夏の日に行ったらさぞかし素晴らしい写真が撮れると思います。撮影スポットとしてもおススメです。

今回は雨だったけどね・・・・

結局、十津川では大雨に襲われ、熊野古道に立ち寄ることはできませんでした。

(翌日移動して、別の場所で少し歩くことができましたが)

くっそー。いつかリベンジするぞ、玉置神社!

なにはともあれ、小説「レッドデータガール」はおススメです。