ちょっとジャンル不能な面白さの漫画発見!
一見平凡で大人しい男子高校生が主人公の
「町田くんの世界」
です!
物静かでメガネ。そんな外見とは裏腹に成績は中の下。アナログ人間で不器用。なのに運動神経は見た目どおりの町田くん。得意なことが何もないと本人は思っていますが周りからは愛されています。その理由とは…?
どこにでもいそうな地味メガネ男子がなぜかカッコいい
主人公の「町田くん」は中肉中背、メガネで大人しい、目立たない男子高生。
<町田くんの世界 第一巻より>
要領が悪く、メガネのくせに成績も下、運動も苦手、本を読むのも苦手・・・・一見、なんの取柄もない普通の少年です。
でも、家族からも同級生からも、とても愛されている。
なぜかというと、ひと言で言えば「さりげなく親切」な男の子だから。「ナチュラル親切ボーイ」なんです。
漫画をちょっと読んでみれば納得しますが、彼の気遣い、他人を認める力、もっと言えば人を愛する力、コミュニケーション能力はとんでもなくズバ抜けています。
不器用で鈍くさいけれど、人と向き合った時の、町田くんの真摯な姿勢には、けっこう学ぶべきポイントやテクニックが隠されているなぁと思います。
町田くんは「人類愛」を布教しにきた天使
これはもう「人類愛」ですね。ダライ・ラマか、マハトマ・ガンジーかって感じです。町田くんは、言うなれば現実世界に紛れ込んだ天使なんですよ。
その天使が人を救ったり、人の背中を押したり、ほんわかさせてくれる。
世知辛い世の中に優しい愛をもたらす「天使」を描いたマンガ作品はほかにもありますが、「町田くんの世界」の新しい点は、徹底的に地味なリアル男子のキャラクターでそれをやっているところです。
町田くんはぜんぜん、完璧人間じゃない。むしろ不得意なことのほうが多くて、失敗ばかりしています。かといって感情のないロボット系キャラでもなくて、人並みに動揺もするし、ドキドキしたり恥じらったりもします。
でもなぜか、彼のイノセントさ・高潔さは消えないんですね。むしろ連載を追うごとに強調されていっている気がします。
読んでる側としては、いつの間にか町田くんに感化されてしまうんですよ。
「人と人との繋がりって、本来こうあるべきなんじゃないかしら?」
「自分は町田くんみたいに人にやさしくできているだろうか?」
とか勝手に自己反省モードに・・・・
なりますよ!そりゃあ!
だって町田くんステキすぎるんだもん!
ヒューマンドラマ・ユーモア・ビジュアルのバランスが抜群
掲載雑誌が別冊マーガレットなので、カテゴリーとしては少女漫画の枠に入るのでしょうけど、中身は心温まるヒューマンドラマ。同級生との恋愛要素も少しありますが、あまりそこはメインじゃないようです。
書く人によっては重くなりがちなエピソード(いじめ、失恋、友達同士の仲たがい)でも、主人公「町田君」の視点を通すことによって、ほどよく真剣に、ほどよくユーモラスに描かれていて、そのさじ加減が絶妙。
一話一話重すぎず、笑いを織り交ぜているのでスラスラ読み進んでしまいます。
絵もすごく綺麗なんですけど、肩の力が抜けたような自然な「抜け感」を感じさせるんですよねぇ( ^ω^)・・・
とにかくおすすめ要素が満載の「いい感じ」の傑作ですよー。
日曜日に家でじっくり読みたいマンガですね。
読んだ後は、町田くんに影響受けて誰かに優しくできそうな気がします♪