おすすめランキング!【粋な江戸時代漫画】厳選トップ10

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こんにちは、バキ子@bakikomanです。

江戸時代を舞台にしたマンガのおすすめランキングです!

江戸風俗研究家にして漫画家でもある

杉浦日向子江戸漫画にハマって、

それから江戸時代を舞台にした粋な漫画を追いかけるようになりました。

どちらかというとチャンバラ時代劇よりは人情物のほうが好きで、

それも生活や文化風俗が垣間見れる作品が好きなんですね。

「江戸モノが好き」というよりは、きっぷが良くて粋な言葉使いの男たち、ぐちぐちめげない明るい女たち、そういう人たちを見たいだけなのかもしれません。

あとはいわゆる義理と人情が色濃く出るストーリーが

単純明快で気持ちいいんですね~。

実際にそうだった訳ではないでしょうが、

漫画や落語で見聞きする分には、

江戸時代はずいぶんと風通しがよさそうなんです!

そんな江戸時代への憧れが募る

優れた漫画作品10作を集めてみました!

ちょっと渋めのセレクトかも知れませんが、

面白いのでぜひ読んでみてください!

そいじゃさっそくカウントダウンだ!




第10位「さらいや五葉」オノ・ナツメ

気弱で恥ずかしがり屋な性格が災いして、藩から暇を出されてしまった貧乏浪人・秋津政之助。用心棒の職を転々とするものの、その頼りなげな風貌から、こちらもすぐに断られるという日々を送っていた。そんなある日、街で偶然出会った遊び人風の伊達男・弥一に用心棒を依頼された政之助は、これ幸いと請け負うが…

いきなりヒット作が登場、「さらい屋五葉」です!

「五葉」という名の誘拐を請け負う秘密結社にうっかり関わってしまった浪人の政之助。頭目の弥一の不思議な魅力に引き寄せられ、政之助は徐々に彼らに深入りしていく。なぜこんな犯罪に手を染めているのか?弥一たちの目的は・・・・?

江戸の犯罪組織というスリリングな設定と艶のあるキャラクター、そして陰影が深い印象を残すダークな絵柄・・・・独特の艶やかさで読者を虜にするオノ・ナツメの傑作長編です。

弥一は

「こんな涼しげな色男、江戸には絶対いない!」

とは思うんですが、文句なしにカッコいい!

アニメも良かったのでそちらもおススメ!

第9位「そば屋幻庵」かどたひろし

お江戸の町は新橋辺り、柳の下でほのかに灯る、担ぎ屋台の掛行灯。夢まぼろしの如き神出鬼没の蕎麦屋台、人呼んでその名も「幻庵」―――勘定方の重職をあっさり捨てて、早々に隠居した元旗本・牧野玄太郎。第二の人生と思い定め、身魂こめて「蕎麦作り」に打ち込む屋台には、今日も千客万来、十人十色の面々が、十人十色の問題を抱えて訪れる。蕎麦作りを極めんと切磋琢磨する元旗本の[人助け蕎麦打ち人生」!!

 

「幻の蕎麦屋の主人」こと牧野玄太郎が主人公の渋めの人情物語。

元旗本で世情に精通している訳知り幻庵さんが、こっそり人助けしたり困った人の相談に乗ったり、陰ながら活躍するお話で、毎回ハラハラと手に汗握りつつ、最後にはほっこりさせてくれます。

安心感のある、優しい語り口が魅力!

お色気担当の芸者「藤丸ちゃん」が

枯れた幻庵さんに惚れていく過程が可愛くてたまりません。

さらに屋台で客に食べさせるお蕎麦がめっちゃ美味しそう!

江戸の夜泣き蕎麦に憧れてしまいますね。

これを読むと100%、温かい蕎麦が食べたくなります。

第8位「千」岡田屋鉄蔵

願いを叶える代償に、その者の魂を喰う謎の座頭・千載。奇妙な縁で出会った剣豪・草薙とともに人々の命を賭けた願いと向きあっていく…。妖しく強く、BLの枠を超えた壮大な物語が始まる!

岡田屋鉄蔵の初時代劇作品にして既に傑作の予感。

BL要素はありますが、無くても物語ががっしりしているので普通の青年誌ものとしても面白いです。

主人公2人の会話が非常に魅力的で粋。

白髪の座頭・千載は行ってみればダーク・ヒーロー的な役割で、人智を超越した謎の存在ですが、草薙に素直に惹かれていくあたり、ユーモラスで可愛い。

マッチョ系の剣豪・草薙も千載にメロメロですが毅然と振る舞う感じが可愛くてたまらんです。

思わず「ジュル・・・・」てなります。

やっぱり、やや女性向けかな?

第7位「浮世艶草子」八月薫

このランキングに入れるのにはさすがに躊躇しました・・・・

(;^ω^)

ちょっとエッチです。

いや、かなりエッチです。

なんと言っても「艶草子」ですからね!

なんかもうハッキリ言って××××ってます。

キャ!

(*^▽^*)

でも絵も内容も素敵です!

ジャンル的には「江戸エロス」とでも名付けたい。

江戸期の文化・風俗の細かい解説や注釈が盛りだくさんなので、

江戸時代のトリビアの勉強にもなります。

女の子の絵がすんごい可愛いので、後で待ち受けている

「あれえ、お助け―!」

「ひっひっひ、助けなど来ぬわ!」

的な展開が切なくて心に残ります・・・・

でも読んじゃうんですけどね!

(;^ω^)

第6位「蝶のみちゆき」高浜寛

「ごめんね 寂しか思いさせて……大丈夫 そうそう長くは待たせんけん……」
遠く響く三味線に異国の言葉が混じり合う長崎丸山。
絶世の花魁と重い病を抱えた一人の男の過去が、
やがて密やかな“愛と死”の物語を紡ぎ始める……

新たな名作の誕生!

まず圧倒的に絵がいいですね!

すごく好みの絵柄です。あんまり絵が好きなのでほかの漫画も現在読み漁っております!

高浜寛はすごいぞ。

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絶世の美女・几帳太夫の悲しい恋の物語ですが、

悲壮感よりも主人公・几帳の芯の強さと生き様がカッコいい!

セリフもビシっと決まっていて、センスあるなぁ。

これは将来、映画化してもおかしくないと思います。

要チェック!

第5位「鼻紙写楽」一ノ関圭

これも絵がカッコイイ!

浮世絵っぽさを残した漫画絵で、ちょっと見れない画風です。

内容的には明るめのサスペンスという感じですが、登場人物が多いのと、

話の筋が分かりづらいので一般受けはしにくそう。

でも慣れてくるとスラスラ読めるようになるので、

2度読み、3度読みに適した「噛めば噛むほど」系の名作です。

ちなみに写楽の伝記ものではありません。少しは出てきますが。

ちょっと位の高い漫画芸術作品ですね。

第4位「えひもせず」杉浦日向子

私が崇拝する杉浦日向子先生の傑作短編集。

その鋭い感性は

もう神です。

たぶん初めて読んだ杉浦マンガがこの「えひもせず」で、

最初のごく短い掌編「袖もぎ様」にノックアウトされました。

そのくらい切れ味が凄い。

これ一本で映画が作れそうなくらいです。

江戸研究家としての知識に裏打ちされた「江戸時代人」の説得力抜群の描写。

江戸の日常を切りとって短編映画のように作り上げていて、

誰にも真似できない個性的な漫画です。

収録作品「日々悠々」も町人仲間の楽しい会話に思わずニヤニヤしてしまうほっこり系のコメディでおススメ。

未読の方は是非どうぞ!

第3位「ふたがしら」オノ・ナツメ

時は江戸時代。盗みを生業とする赤目一味の頭目・辰五郎の死に際に立ち会った弁蔵と宗次。
辰五郎はふたりの手を取り「一味のこと、まかせた」とだけ言い残し、息を引き取った。しかし、ふたり以外に証人のいないこの遺言、結局跡目に据えられたのは頭目の弟分・甚三郎だった。
姐さんによるこの采配に納得いかないふたりは、一味を去ることに。
 
あての無い旅ふたり旅、でっかいことをなしとげに出立したはいいが、行く先々で騒動が…!?
『さらい屋五葉』のオノ・ナツメが描く、新感覚江戸活劇!

WOWOWでドラマ化もされたヒット作「ふたがしら」! 

男の友情がアツい、正当派時代劇ですね。

オノ・ナツメ先生はもともと大好きな作家さんですので、

「さらい屋五葉」で江戸モノを描きだしたときは

キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

ってなりました。

「さらいや五葉」と「ふたがしら」は両方読むと、リンクに気付いてニヤニヤできる場面がけっこうあります。ぜひ両方読みましょう。

 絵も会話もちょっと洗練されすぎていて、私のイメージしている「江戸モノ」とは若干ズレるんですが、文句なしにグイグイ読ませる漫画力には感服しました。

第2位「難波鉦異本」もりもと 崇

大坂難波の廓を舞台に描かれる、したたかな女郎・和泉の愉しき日々。江戸時代の空気と情緒を生き生きと伝える遊郭漫画の大傑作を、上中下、全三巻構成でついに電子化! 上巻は第一話~第七話までと、あとがき、そして連載前に発表された幻の一編『ちょとゑずいこと』も初収録。手塚治虫文化賞新生賞受賞作品。

これは傑作!

ですが遊郭が舞台のお話で、

かなりのエロスなので18歳過ぎてから読みましょうね!

明るく楽しい遊女暮らしの

「和泉姉さん」と禿(かむろ)の「ささら」のコミカルな日々。

上品な大阪弁とマシンガンのような廓(くるわ)言葉が入り乱れる、

セリフの応酬が快感になってきます。

いつだって破天荒な和泉姉さんに振り回されっぱなしの幼女・ささら。

でもこんな姉さんでも、ちょっとはいいとこあるんですよ!

二人がだんだん親子のような強い絆で結ばれていくのが心温まります。

絵柄も演出もかなりクセがあって独特ですが、読んでいるうちにすっかりハマってしまいます。粋な大阪の息づかい、色町の艶やかな空気が色濃く香ってきます。

廓の作法やうんちくなんかも満載で、パラパラ眺めているだけでも超楽しい。

ちょとエロくて刺激的ですが、

久々に笑い泣きできる

素晴らしい作品でした。

第1位「百日紅(さるすべり)」杉浦日向子

江戸は下町の長屋に暮らす絵師の鉄蔵こと葛飾北斎とその娘、お栄。そして居候の善次郎。3人は書き損じが散らかった部屋を気にも留めず、日夜創作活動に励んでいた。そんな彼らのもとに鉄蔵のライバル歌川門下で若年ながら頭角を現す国直も出入りするようになる。

「親父と娘。筆二本、箸四本あればどう転んでも食っていける」と豪語するお栄ではあったが、なにかと気持ちが揺れ動く難しい時期を迎えていた。公私ともに充実のときを迎える鉄蔵も盲目で病弱の末娘に悩み、若き日の縁者の死に遭遇。婿とも衝突するなど円満とは言いがたい。駆け出し絵師として徐々に頭角を現す善治郎も才気溢れるお栄や、年下ながら売れっ子絵師の国直に引け目を感じている。国直も歌川一門の人間関係に窮屈さを感じ、自由闊達な鉄蔵門下に憧れを抱くも義理と人情の板挟みに遭っていた。

4人が遭遇する事件を軸に生き生きとした江戸庶民の生活が描かれる。

 

ばばん!

やはり江戸風俗研究の第一人者、

杉浦日向子のコレを挙げざるを得ない!

アニメ映画化もされた「百日紅」が堂々の第1位です!

お栄ちゃん、最高!

基本的に登場人物が同じで一話完結なので、ドラえもん感覚で読めます。

1位の理由は、何度でも読んでしまう、飽きが来ない、というのがポイントでしょうか。

全30話なのでけっこうボリュームはあるんですが、個人的にはぜんぜん足りないよ!

もっとちょうだいよ!という感じ。

コボちゃんとかクレヨンしんちゃんみたいに、長期連載でずっと読んでいたい作品です。

アニメがまた、

超絶に良かったですね!

監督は奇しくもクレヨンしんちゃんの劇場版『嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲』等でおなじみの原恵一さんです!

原作よりお栄ちゃんがクローズアップされており、主役に抜擢。

一本筋の通った分かりやすい作品に仕上がっています。

未読、未視聴の方は映画から入るのもいいかも知れません!