こんにちは、バキ子@bakikomanです。
今回はイタリアを舞台にした、意外と知られていないであろう隠れた名作を5つ紹介!
ちょっとマニアックかな。マニアックかもな!!
いーじゃん!好きなんだからいーじゃん!
やらせてくれよランキング!
( ;∀;)
私はけっこう映画好きですが、とくにヨーロッパ映画、それもイタリアが舞台の映画にとても関心があるんですね。
なんでイタリア映画?と聞かれてもうまく答えることはできないんです。
たぶん幼少の頃に「ニュー・シネマ・パラダイス 」あたりの強烈なイタリア映画でも観てしまったんでしょうね。憶えてないけど。
でも10代の頃からなぜか宿命的に惹かれ続けています。
まずイタリアは風景がきれい!美しい!絵になる!
ローマやヴェネチアは当然として、とくに名も無い田舎町でも
まあ絵になる!!!!
あとイタリア人、カッコいい!かわいい!
ていうかそれ以外に理由が必要だろうか!
いや必要ナッシング!!
というわけで大好きなイタリアの風景や俳優を満喫できるイタリア産の地味めな映画、
個人的ベスト5をカウントダウン!
第5位 題名のない子守唄
心に深い傷を負い、過去に囚われたままの女イレーナ。今の彼女を支えているたったひとつの願い。それは生き別れた自分の子供を見つけだすこと。東欧の国から、ふたたび悲しい記憶にまみれたイタリアに舞い戻った彼女は、素性を隠して、ある裕福な家族のメイドとなり、やがてその家の一人娘テアとの間にほのかな愛情を育んでゆく。しかしイレーナの心に秘めた想いは、忌まわしい過去からの魔の手によって掻き乱されていくことになり…。
「ニューシネマ・パラダイス」「海の上のピアニスト」等で有名な、イタリアきっての名匠ジュゼッペ・トルナトーレ監督の2006年公開作品。
ちょっと内容が重めだったからか、イマイチ話題にならなかったような・・・・
でもサスペンス映画としても一級品で、じっくりハマって観ると感動必至です!
観終わってから2、3日心がフラフラしてしまいます。
完全に映画に「たましい食われちゃった」症候群ですね。
ヨーロッパ映画はこれだからやめられないんだよなあ・・・・
ハリウッドのサスペンス映画とはたぶん、根本から作り方が違う感じします。
ハリウッド映画は観たら「あー面白かった!」って忘れられるんですけどね。
ヨーロッパ映画はそうは問屋が卸さない。
しばらく心に住み着いて離れてくれません。
(;^ω^)
第4位 薔薇の名前
中世イタリアの修道院に、イギリスの修道士がやってきた。彼は、おりしも発生した連続殺人事件を調査することになるが……。
ウンベルト・エーコの暗喩と象徴に満ちたミステリアスな同名小説の映画化作品。
画面の雰囲気造りといい、錯綜したストーリーの展開といい、ゴシックの香り高い重厚なドラマである。
もはや古典名作の感がある「薔薇の名前」。
一見、難しそうな内容に見えますが、
ストーリーのベースは殺人事件を解き明かす謎解き・ミステリーです。
監督のジャン=ジャック・アノーはフランス人ですが、映画の舞台は北イタリアなのでとりあえずイタリア映画としておきます。
イタリアの山奥にある古い修道院が物語の舞台になるのですが、
劇中の雰囲気・佇まいが美しくてミステリアスでたまりません!
ヨーロッパのお城なんかが好きな人はきっとゾクゾクすることでしょう。
私もゾクゾクしました!
これ、一度観ただけだと全容が把握できなくて、私は3回観ましたね。
でも何度観ても鑑賞に堪える美しさとワクワク感。
あとからボディーブローのように効いてくる見習い修道士・アドソ(なんとクリスチャン・スレーター!)の恋が切なくて、胸がきゅうううんとさせられます!
女性にもおすすめ。
有名な作品ですが、まだ観ていない人がいるかもしれないので是非ゴリ押しでおススメします!
第3位 湖のほとりで
北イタリアのとある小さな村の湖のほとりで、村の少女のアンナの死体が発見された。刑事のサンツィオは捜査のために村人を調べて回るのだが、その過程で村中の家庭がそれぞれ様々な問題を抱えていることがわかる。
2011年公開の比較的新しい作品、「湖のほとりで」。
こいつも鉄板でおススメ!
観てない方はぜひ!!
山あいの小さな村で少女の殺人事件が起き、それを主人公の刑事が地道に捜査するというスタンダードなミステリー映画ですが、静かでしっとりとした演出が見事で目を見張ります。
全体的に映画のテンポがゆったりしていて、カメラの長回しも多く、私好みのシックなミステリー映画!
北イタリアの景色の美しさや情景描写に長い時間をかけたカットが多分に使われていてめっちゃ美しい映画です。
こういうの好きなんですよねー・・・・
事件もけして派手ではないし、あっと驚くような仕掛けもないし、ハリウッド映画に慣れ親しんだ人には「地味でつまらない作品」と言われてもしょうがないところはあるんですが、丁寧なカメラワークと感情をきっちり抑えた演技、音楽、どれをとってもそつがありません。
100%、私好み!
ヨーロッパ映画独特の静寂・沈黙・ぎくしゃくしたカットのつなぎなど、映画のクセは強いですが、慣れると逆にそれが快感になるんですよね。
ぜひ多くの人に見て欲しい良作です。
第2位 ぼくは怖くない
1978年、南イタリアにある小さな村に住む少年ミケーレは、廃屋の裏に穴が開いてる事に気付き、そこで鎖に繋がれた少年、フィリッポを発見する。ミケーレは恐怖のあまり少年のことを誰にも打ち明けられずにいた。しかし、その後も彼の事が気になったミケーレは何度も穴を覗きに行き、そうした中で次第に2人は少しずつ心を通わせていった。
ある日の夜。目が覚めたミケーレは大人達が集まるキッチンのTVから流れるニュースを目にし、フィリッポが誘拐された少年である事実を知ることになる。
これも泣いた、泣いた。
( ;∀;)
イタリアの小さな田舎町で暮らす少年が、あるきっかけで町の大人たちの共同の「秘密」を知ってしまう。
そこからはじまる少年たちの友情と町の騒動を抒情たっぷり、かつサスペンスタッチで描く名作です。
個人的には田舎町の自然や町並みを観ているだけでも涙が出そうになります。
なんというノスタルジーでございましょう!
最後には驚きの結末が・・・・
「ハンカチの用意をお忘れなく」って感じです。
イタリアの田舎は本当に綺麗で素敵だなぁ・・・・
一度、こういう風景にナマで触れてみたいものです。
「聖地巡礼」するならこういうとこに行きたいな!
第1位 刑事
古都ローマ、雨の午後。一軒の古びたアパートに強盗が入る。現場に駆けつけたイングラヴァーロ警部は、被害者の 非協力的な態度に疑問を感じながらも捜査に着手、容疑者の取り調べを始める。ほどなくして同じ建物で惨殺事件が 発生。美しい社長夫人が犠牲となった。アパートに出入りする若い家政婦とその婚約者、夫人から資金援助を受けて いた医師、旅行中の夫―複雑な人間模様が二つの事件の背後で絡み合う。犯人は誰か?そしてその動機は?
第1位はこいつだっ!!
イタリアの巨匠ピエトロ・ジェルミが自ら主演の刑事役に扮した傑作ミステリー映画。
事件も登場人物も現実にありそうな設定ばかりで、「社会派ミステリー」と言ってもいいかも知れません。
意外な結末とかどんでん返しとかは特に無いんですが、風景やカットの美しさ、そして抑制の効いたセリフ回しが個人的にドストライクです!
感情が一気に溢れだすラストシーンが、もう、泣く・・・・
現在の視点からするとめちゃくちゃベタなラストですが、涙ぐまずにはおれません!
ピエトロ・ジェルミ監督はほかにも「鉄道員」「わらの男」など渋めの名作を残しています。
気になった方はそちらも是非!
往年の女優ファンとしては、若かりしクラウディア・カルディナーレがクソ可愛くて死にそう。
(´▽`)
モノクロでこの美しさは犯罪級。
クラウディアたんハアハア (*´Д`)
この映画、何が罪って、
クラウディアの美しさが罪ですよ!!!!
タイホしちゃうぞっ!
イタリア映画は全力で受け止めよう
いかがでしたか?
ちょっと見てみたいな、と思える作品はありましたでしょうか?
まだまだイタリア映画には名作が多々ありますので、機会があったらぜひハマってみてください。
これは私見ですが、イタリア映画の特徴は総じて「長い」そして「もったいつける」という共通した特徴があるように思います。
そこがちょっとまだるっこしくて、苦手な人がいるのも事実ですが、一度乗り切ってしまうと深い感動が待っています。
オペラが盛んなお国柄ですから、最後の感動までの射程が「長ければ長いほどいい」という思想なのかもしれませんね。
ハリウッド映画がファストフード的な方法論だとすると、ヨーロッパ映画は「スローフード」なのかも知れません。
観る時は覚悟して思いっきり受け止めてやりましょう!
どっぷり感情移入するのが吉!
それが一番、面白がれる鑑賞の方法です。
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